◆ミラノ・コルティナ五輪 フィギュアスケート 男子ショートプログラム(10日、ミラノ・アイススケートアリーナ)

 【ミラノ(イタリア)10日=大谷翔太】初出場の世界王者、イリア・マリニン(米国)は108・16点だった。4回転アクセルは回避。

冒頭の4回転フリップ、続くトリプルアクセル(3回転半)、4回転ルッツ―4回転トウループの連続ジャンプをすべて着氷した。演技後はガッツポーズが飛び出した。

 マリニンは今大会、団体戦で2試合に出場。7日のSPでは、98・00点の2位とほろ苦い五輪デビューを果たし、演技直後の「持っている力の50%しか出していない」という発言が波紋を呼んだ。ただ、8日のフリーでは、日本の佐藤駿(エームサービス・明大)に敗れれば米国の2連覇がなくなる重圧の中、わずかに崩れながらも200・03点をマークして貫禄の1位。母国に金メダルをもたらした。

 個人戦が始まり、この日のSPを入れると直近4日間で3度目の演技。ハードスケジュールで、この日午後の公式練習は姿を現さず“極秘調整”して、氷上に臨んだ。世界歴代最高得点(238・24点)を持つフリーは13日(日本時間14日)。昨年12月のGPファイナルで完遂させた6種7本の4回転という異次元プログラムの再現に注目が集まる。

 ◆イリア・マリニン 2004年12月2日、米バージニア州・フェアファックス生まれ、21歳。五輪経験者の両親を持ち、母のタティアナさんは1999年四大陸選手権、GPファイナル女王。

22年9月に世界で初めてクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)を成功させ、25年GPファイナルでは史上初めて6種7本の4回転ジャンプを成功。22年世界ジュニア選手権優勝、24年からGPファイナル3連覇、世界選手権2連覇。173センチ、64キロ。

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