神尾楓珠(27)との結婚を電撃発表した平手友梨奈(24)を10年前の2016年にインタビューしている。当時はアイドルグループ「欅坂46」としてデビューしたばかり。

中学3年生の15歳だった。

 デビュー曲「サイレントマジョリティー」が新人女性歌手の売り上げ記録を塗り替える大ヒット。かわいらしいアイドルソングではなく、メッセージ性の強い楽曲だったこともあり、力強いまなざしが印象的だった。センターを務める平手は「笑わないアイドル」「クールビューティー」「山口百恵の再来」などと注目を浴びていた。

 取材の席に姿を見せた平手はステージ上とは別人だった。「歌っている時の表情は誰かに指示されたのではなく、歌詞の意味を考えて自分でそうしました。普段は友達とはしゃいだり、よく笑います」とリラックスした表情で語った。慣れない芸能生活も「デビューして初めて経験することばかり。物事のスピードが速すぎて、心とか頭が追いつかない」と無邪気に笑った。まさに「天真爛漫(らんまん)」という印象だった。

 当時、リオ五輪が開催されていたこともあり、「19歳で迎える東京五輪では、応援ソングを歌いたい。これは絶対にやりたい!」と目を輝かせていた。

リオ五輪で各テレビ局で応援ソングを担当したのは安室奈美恵さん(NHK)、(日テレ)、福山雅治テレ朝)、SMAP(TBS)、EXILE(フジ)ら日本を代表するアーティストばかり。それを踏まえて「国民的グループと言われるようにならないとだめですよね。頑張ります!」と声を弾ませた。

 その後、平手を直接取材する機会はなかった。それでも体調不良で度々、活動休止したり、グループを脱退したニュースを見て、「天真爛漫な自分と、周囲から求められる役割にギャップを感じて悩んでいるのではないか」と心配していた。期待に応えるため、仮面をかぶり、本来の自分を押し殺して活動しているようにも見えた。

 デビュー10年の節目での電撃婚。本来の自分をさらけ出せる人と出会えたことを祝福したい。もう仮面をかぶる必要はない。アーティストや女優として、大きな可能性を秘めている。あの日のように無邪気な笑顔で夢を語ってほしい。結婚おめでとうございます。

(有野 博幸)

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