プロボクシング元WBO世界スーパーフェザー級(58・9キロ以下)王者の伊藤雅雪氏(35)が代表を務めるTRESURE BOXINGプロモーションの第11回、第12回興行の記者発表が11日、都内で行われ、WBA、WBO世界ミニマム級(47・6キロ以下)タイトルマッチのレネ・サンティアゴ(プエルトリコ)―谷口将隆(ワタナベ)が行われる4月3日(東京・後楽園ホール)のセミファイナルで、元IBF世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)王者・小国以戴(ゆきのり、37)=角海老宝石=が元WBA、IBF世界同級統一王者マーロン・タパレス(33)=フィリピン=とフェザー級(契約体重123・5ポンド=約56・0キロ)のノンタイトル10回戦を戦うことが発表された。

 戦績は小国が23勝(9KO)4敗3分け、タパレスが41勝(22KO)4敗。

 谷口らと記者会見に臨んだ小国は「すごい相手を用意してもらいました。コンディションはバッチリ。同じ神戸第一高校の谷口君とセミとメインでやらせてもらうことになって、うれしくて…。神戸第一に恩返ししたい。これだけアピールしたから、たぶん、神戸第一がスポンサーについてくれるかな」と舌もなめらかに、試合への期待感を口にした。

 伊藤代表によると、当初は元世界王者クラスの選手が対戦相手候補だったが、その選手がケガをしたという情報が。来日していたタパレスのマネジャーと話す機会があり、急きょ「2日前に対戦が決まった」という。元WBO世界バンタム級(53・5キロ以下)王座を獲得するなど元世界2階級制覇王者でもあるタパレスは現在、WBC2位、WBO3位、IBF5位とスーパーバンタム級のトップランカー。WBA、IBF統一王者時代の2023年12月には当時WBC、WBO王者だった井上尚弥(大橋)と4団体王座統一戦を戦った(10回KO負け)経験を持つ強豪だが、現在世界ランキング上位から外れている小国にとっては大きなチャンスだ。

 「最初、聞いた時に『マジか!?』と思った」と小国。「対戦相手が変わって対策とかが替わるとかも思ったけど、相手がまさかグレードアップするとは…といううれしさの『マジか』です。勝てばランキングもグレードアップするし、ラッキーやなと思った」とニヤリ。

昨年10月、タイ人選手に判定勝ちして、再起を果たしたが、いきなりのビッグチャンスに気持ちも高まっている。タパレスの試合は井上戦などの映像は見ているほか、17年4月の大森将平(ウォズ)戦は実際に会場で目にしているという。「パワーがあるし(対戦したことがある元世界王者の)カシメロ(フィリピン)ほど雑ではない。打ち合ったら楽だけど、打ち合うと終わるから、丁寧に足を使って動いていきたい。自分のボクシングをして、距離を取れたらいい」と早くも展開も描いている。

 動画で「小国は元世界王者で才能のある選手。自分がさらに強くなるために、試合だけではなく、トレーニングでも全力を尽くす。真の才能をお見せることを約束する」とコメントを寄せたタパレス。「(世界戦の舞台に)もう1回立ちたいと思っている」と明かした小国は「ホンマに、世界戦のような感じで一気にまくりたい」と言葉に力を込めた。(谷口 隆俊)

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