巨人の宮崎春季キャンプは初の紅白戦を迎えました。戦うのは選手たち。

その裏で働く広報部たちの活躍にも注目してみました。本紙公式YouTube「報知プロ野球チャンネル」では宮崎、沖縄での1か月に密着。日々の取材からグラウンド内外の情報をお届けします。

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 紅白戦前のサンマリンスタジアムに、懐かしの歌が流れた。まだ肌寒さが残る宮崎県だからではないが、「♪ さ~む~い~夜だ~か~ら」なんて、真っ昼間の球場に名曲が響き渡った。今キャンプ初の実戦を楽しみにやってきた、特におじさん、おばさんにはたまらないひと時だ。1993年12月にリリースされたTRFの「寒い夜だから」ー。続いて、同じく90年代の大ヒットソング、B’Zの「LOVE PHANTOM」には足で自然とリズムを取っている姿もあった。つい、声を出して歌っているお客さんだっていた。

 なんという粋な計らいだろう。キャンプ序盤はラッパーのちゃんみながプロデュースする7人組ガールズグループHANAなど、イマドキな曲が流れていたが、ここにきて一気に流れが変わった。してやったりなのは、球団広報部。

10日から臨時コーチとして合流した松井秀喜さんのために、感謝を込めての選曲だという。北篤広報は「松井さんの世代ですよね。この90年代メドレーは。同郷の松井さんの気持ちは分かっているつもりですから」と石川県出身の後輩が胸を張った。選手たちのフリー打撃をケージ裏から見守る時間など、少しでも気分よくいてもらうための、ちょっとした心遣い。日によってアップテンポな曲が流れたり、優しい歌に癒されたり、選手の疲労度も感じながらチームを陰ながら支えているのだ。

 午前中の木の花ドームではZARDの「揺れる想い」が胸にしみた。松井臨時コーチの行動を必死に追いかけるマスコミの空気も和ませ、カメラのシャッター音が何となく、リズミカルに聞こえたのは気のせいだろうか。阿部慎之助監督も「90年代」はプロ野球選手を目指して鍛錬の日々を送っていた頃。「新しい巨人を作る」と掲げて臨んでいる今季、「♪さ~む~い~」打線からはおさらばして、槇原敬之の「どんなときも。」強い巨人でありたい。(報知プロ野球チャンネル・水井 基博)

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