◆紅白戦 紅組0―0白組=7回制=(11日・サンマリン宮崎)

 巨人の石塚裕惺内野手(19)が11日、宮崎キャンプでの紅白戦で今季実戦初打席初安打を放った。紅組の「4番・三塁」で出場し、第1打席で西館から左前安打を放った。

松井秀喜臨時コーチ(51)=ヤンキースGM付特別アドバイザー=から指導を受けた翌日にバットで結果を出し、再び褒められたスター候補。レギュラー奪取に向け、順調なスタートを切った。

 腕を目いっぱい伸ばし、落ちていく球に食らいついた。石塚の打球は遊撃・泉口のグラブの先ではねると三遊間を抜け、左翼へ転がった。一塁に到達し、落ち着いた表情で一塁コーチャーとグータッチだ。

 「4番・三塁」で出場。2回先頭で西舘に対し、カウント2―1からの左前安打に「実戦の中でしか得られないものもある。1打席1打席を無駄にしないようになるべく多くの球を見たい」と話していた19歳。訪れた2万人の観衆からの拍手に包まれた。

 “先生”からはまたお褒めの言葉もいただいた。前日10日は松井秀喜臨時コーチから身ぶり手ぶりを交え約5分の熱血指導。打撃フォームのトップの位置についてアドバイスを受け、松井氏から「これからのジャイアンツを背負って立つ選手になれるのではないかと」と素質を褒められていた。

1日で教えられた技術を習得できるほど甘くはない世界だが、この日、松井氏は「試合での打席の内容がいいですね。今日見ていてそう思いました。試合でしっかり投手に対応できている打者だなと思いました」と、再びほれ込んだようだった。

 4回1死の第2打席では横川にカウント1―2と追い込まれるも、3球連続でボール球を見極め四球を選んだ。第3打席で竹丸から空振り三振を奪われるまで、今キャンプの実戦形式では7打席連続出塁。計4打数3安打4四球と、球が見えている。

 試合後はグラウンドに残り、1人で三塁と遊撃の位置でノックを受け、課題の送球練習を繰り返した。それでも飽き足らずに木の花ドームへ移動すると、リチャードと複数球種にコースも細かく選択可能な高性能打撃マシン「ハックアタック」を打ち込んだ。その後、松井氏、リチャードとともに選手サロンに移動し約45分間“密室指導”と、充実の1日を過ごした。オフの成果を最初の実戦で披露した石塚。2年目でのレギュラー奪取に向け好スタートを切った。(臼井 恭香)

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