レッドソックスの吉田正尚外野手が11日(日本時間12日)、キャンプ地のフロリダ州フォートマイヤーズで精力的に汗を流した。室内ケージで約40分間、打ち込んだ後、外野守備練習に参加。

力強い返球だけなく、落下地点へのスピート、球際の粘りなど、手術した右肩の不安を全く感じさせない動きを披露。WBC日本代表では登板を回避する大谷翔平投手がDH起用となる中、左翼守備が万全であるとアピールだ。

 肩周りに念入りな準備運動を行った吉田が、フィールドへ。15日(同16日)の野手合流に先立ってキャンプ地入りしている外野陣の守備練習に加わった。

 ゴロ捕球、飛球処理、送球。動きは軽快で、躍動感にあふれていた。右肩の手術から1年半。完全な健康体を取り戻した吉田が、順調なキャンプスタートを切っている。

 「そこ(守備面)を一番にして、オフシーズンを過ごしていましたので、今、順調に制限なく(練習に)入れているのが、一番かなと思います」。不安はないかと問われると「はい」と力強く手応えを口にした。

 日本代表入りは最後の1枠。「ラストサムライ」と報道されたが、「形的にそうなったけど、自分の中ではそういうイメージはない」。

保険など手続き上の問題で正式発表が遅れたが、心は既に“侍入り”していた。同時に、外野手として期待される立場に備えてきた。

 以前からトレーニングに力を入れていることを知られている吉田だが、メスを入れた右肩のコンディショニングには、最善を尽くしている。ラバーゴムを使って刺激を入れ、傾斜でウォーターポール(水を入れた筒状の負荷)を使い、体幹を強化。重量ボールの壁当てなど肩周りを十分に温めて、キャッチボールへ移行するルーチンも確立した。交流ある前スポーツ庁長官の室伏広治氏の門を叩き、トレーニング指南を求めるなど、意欲的なオフの成果が顕著に表れている。

 「こっちでユニホームを着てグラウンドに出ると、やっぱり(体の)張りだったりは違う。ここから実戦に落とし込む作業に入る。(今は)その導入部分だと思います。いきなり(3月に)ピークを持っていかなきゃいけないという、そこが一番の難しさ」と、2月下旬のキャンプ離脱までに、やるべきプランを見据えた。

 「やっぱり、連戦が続くので、次の試合までにどう回復するかというところが大事だと思う。(試合を)やる分にはアドレナリンが出てその日は過ごせる。

その後のダメージをどういう風に(回復に)持っていけるかというところですかね」と、前回WBC大会で13打点と史上最高記録をつくった経験者は、コンディショニングを鍵にあげた。1次ラウンド(プールC)は、3連戦の後、1日空いて最終戦と5日間で計4試合を戦う。決勝ラウンドに最高の位置で臨むためにも重要な東京の4試合を見据えながら、調整を進める。

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