阪神は12日、石井大智投手が大阪府内の病院を受診した結果、「左アキレスけん損傷」と診断されたと発表した。3月に行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表も辞退する旨をNPB側に申し入れた。

 11日に行われた沖縄・宜野座キャンプの紅白戦で悪夢が訪れた。3点ビハインドの3回に白組の2番手で登板。無死一、二塁から前川に右前打を浴び、バックステップを踏みながらホーム後方へカバーに行ったが、苦悶(くもん)の表情を浮かべ座り込んだ。左ふくらはぎを押さえ、そのまま立ち上がれず担架でベンチ裏へ。患部を包帯でグルグル巻きにした状態で車いすに乗り、球場を後にした。

 その後、ホテルに戻って治療。この日に帰阪して大阪府内の病院で検査を受けた。昨年12月の8人のWBC先行発表メンバーに入るなど中心選手として期待され、「大会で連覇に貢献するというのはもちろん。自分の今後の成長に、そういう経験は力になる」と意気込んでいたが、かなわなかった。

 昨年はNPB新記録の50試合連続無失点をマーク。球団新記録の49イニング連続無失点と無双し、井端ジャパンでも勝利の方程式の一角として起用される見通しだった。日本代表にとっては、11日に左ふくらはぎ肉離れで辞退となった西武・平良海馬投手に続くリリーフ右腕の故障。

長期離脱は確実で、連覇を目指す侍にも、球団史上初のセ・リーグ連覇を目指す藤川阪神にも大きな痛手だ。

 ◆石井 大智(いしい・だいち)1997年7月29日、秋田市生まれ。28歳。秋田高専から四国IL高知に進み、20年ドラフト8位で阪神入団。23年5月11日のヤクルト戦(甲子園)で高専卒では史上初のプロ1勝。リリーフのみで通算189試合に登板し、6勝4敗10セーブ85ホールド、防御率1・43。175センチ、80キロ。右投右打。

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