◆ミラノ・コルティナ五輪

 【リビーニョ(イタリア)11日=宮下京香】モーグル女子決勝が行われ、2大会連続出場の冨高日向子(25)=多摩大ク=は4位だった。日本勢で唯一進んだ決勝2回目で、銅メダルのP・ラフォン(フランス)と同じ78・00点をマークしたが、ターンの得点でわずか0・2点及ばずに号泣。

異例の結末となり、02年ソルトレークシティー五輪銅の里谷多英以来、同種目の日本勢24年ぶり2人目の表彰台に届かなかった。エースは気持ちを切り替え、14日の新種目デュアルモーグルで雪辱を期す。

 異例の結末を迎えた。決勝2回目。冨高は攻めた滑りで歓声を浴びたが、表彰台には届かず4位に終わった。合計点は銅のラフォンと同じ78・00点。だが、規定で同点の場合はターン、エア、タイムの順で決まり、ターンは冨高が46・0点に対し、ラフォンは46・2点で、わずか0・2点届かなかった。「悔しい気持ちでいっぱい。(合計点の同点は)初めて。まさか私がそうなるとは」。メダルを狙った2度目の五輪は、想像もしていなかった結果となり、取材エリアでは涙が止まらなかった。

 得意だったターンが明暗を分けた。

後ろに2人を残して攻めきった冨高は、手応えを得ながら、得点板を見た。合計点では同じだが、ラフォンが2位だったのに対し、自身は3位と表示された。「最初は3位なんだ…と。その後、得点を見たら同点。ターンでミスをした自覚はあった」。その後、1人に抜かれ、手にしかけていたメダルを逃した。

 22年北京五輪では初出場して19位。雪辱を胸に、この4年間を歩んだ。北京大会後、課題のエアが得意な遠藤尚コーチ(35)に師事。夏場は宮城の練習施設に通った。踏み切りでしゃがむのが理想だが、恐怖心があった。それでも同コーチに「膝がピンピン」と鋭く指摘されながら、地道な反復練習で克服。

今回、決勝2回目は第1エアから今季切り札になったグラブ入りのコーク720を入れ、エアは2つとも魅了し成長を示した。

 10年バンクーバー五輪の上村愛子に憧れ、夢見た舞台。14日には新種目デュアルモーグルがある。「悔しいが、この4位を自信につなげたい」。涙をぬぐい、雪辱を期す。

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