J1鹿島と茨城県は12日、2033年の竣工・開業を目標に、新スタジアムを建設する方針を発表した。現在の本拠地「メルカリスタジアム」に隣接する卜伝(ぼくでん)の郷運動公園(鹿嶋市)を予定地としている。
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スタジアム規模については、約4万人を収容するメルカリスタジアムからの“スリム化”を検討しているという。
修繕工事により収容可能人数に限りがある中、昨季はホーム戦で歴代最多の総入場者数(52万615人)を記録。来場者数は右肩上がりの傾向にある。
一方で、昨今の物価上昇による建築費の高騰は避けては通れない問題。茨城県の試算によると、2024年開業のJ1広島の本拠地・エディオンピースウィング広島(収容約2万8520人)と同規模のものを作った場合、400億円以上がかかる見通しだという。
大井川和彦・茨城県知事は「建設費の尋常じゃない高騰がある」とコメントしており、建設費や維持管理コスト、収益性を考慮した上でも“スリム化”が現実的な着地点となりそうだ。
近年の日本の新スタジアムは、収容人数を抑え、試合時の空席を減らすことを目指すキャパシティーの設定がトレンド。収容率を高め、満員に近い環境での試合を増やすことで、より魅力ある空間を来場者に提供することを目指す傾向にある。鹿島としても“スリム化”により、試合の価値を高めることを目指す方向で設計に取り組む見通しだ。
クラブによると、今年度中に新スタジアム整備の基本計画を策定し、27年度以降に基本設計・実施設計を行っていく見通し。鹿島の小泉文明・代表取締役社長は「様々な議論をしていきながら、最適なキャパシティを考えていきたい」と述べた。(岡島 智哉)

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