巨人・松本剛外野手(32)が12日、松井秀喜臨時コーチ(51)に念願の初指導を受けた。午前10時49分。

松本は広角に打ち分けた62スイングのフリー打撃を終えると「ちょっと気になるところがあったので」と、打撃ケージの真裏に立つ松井氏の元へ歩み寄った。幼少期は大の巨人ファン。「憧れのスター」から直接指導を受けるチャンスを、逃すわけにはいかなかった。

 鼓動の高鳴りを抑え、耳を澄ませた。トップから振り出す動作を何度も実演するヒーローを、直立不動で見つめた。「本当にすごく充実したいい時間になりました」。松井氏が問いかけ、自身の感覚を伝えるたびに指導は熱を帯び、夢の時間は気づけば10分を超えていた。

 その後は「そこを意識して打ちたかった」と木の花ドームに移動。マシン、打撃投手を相手に約2時間の特打を敢行した。グレーの練習着を汗でぐっしょりとぬらし「簡単にいい感覚とはいかないですけど、少しでも自分の中でかみ砕いていい方に行けば」と教えを体にたたき込んだ。

 那覇キャンプ初日となる14日のライブBPで、加入後初の実戦形式に臨む見込みとなった。新天地での初の宮崎キャンプを終え「すごくやりやすい環境で順調に来ている。

沖縄の実戦でしっかり結果を出していければ」。松井氏が守った「巨人のセンター」をつかみとるための競争が、いよいよ本格化する。(内田 拓希)

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