◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽スピードスケート・ショートトラック(12日、ミラノ・アイススケートアリーナ)

 【ミラノ(イタリア)12日=富張萌黄】男子1000メートル準々決勝が行われ、3大会連続出場の吉永一貴(トヨタ自動車)は2組4着で敗退した。1分24秒079はタイムだけなら全体の4番目だった。

各組上位2人がそのまま通過、3位の選手の中で上位2人が準決勝に進めるルールのため、準決勝進出はならなかった。「通過できる一歩手前まで来ている。まだまだ戦えるな」と振り返った。

 序盤は4番手から控えるレースに。最低限、3着を狙い、中盤に内側から状況を見て1つ前に出た。「抜けるタイミングはあったが、ちょっと待った」と2番手にいた韓国の選手が失速する可能性を考慮して、3番手をキープする作戦としたが、逆に3着をハンガリーの選手に譲る形に。「選択としては失敗だった」と悔いた。

 タイムは準々決勝に進出した選手の中で4番目。だがタイム順ではなく、着順が重要となる競技なだけに、準決勝には進めなかった。「速い中でも心理的な駆け引きはできた。すごく良かったけど、悔しい結果になった」と複雑な気持ちを明かした。

 3度目の五輪でまたも準々決勝の壁は越えられなかった。

「どの選手も死ぬ気で戦っている。認識のアップデートは必要。一瞬の選択の迷いで今回のような結果になってしまうので、壁は高い」と戦略の難しさを痛感した。

 一方で「3大会の中では、1000メートルは一番うまく滑れたかな」と手応えもつかんだ。今後の残り種目へ向けて「冷静にレースを運べたことは評価している。抜くか抜かないかの選択をスパッと決めていくことが、今後のカギになってくる」と一瞬の判断力を研ぎ澄ませ、悲願のメダル獲得を目指す。

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