◆ミラノ・コルティナ五輪スピードスケート

 【ミラノ(イタリア)12日=富張萌黄】女子500メートル準々決勝が行われ、初出場の金井莉佳(20)=日大=は敗退した。43秒178で1組3着。

各組3着の上位2人に入れず、準決勝進出はならなかった。14日(日本時間15日)には3000メートルリレー準決勝を控える。日本勢28年ぶりのメダルを目指し、チーム一丸となって臨む。男子1000メートルの吉永一貴(26)=トヨタ自動車=も準々決勝で敗れた。

 金井の五輪初戦は準々決勝で去ることになった。決勝で優勝と2位だった2選手を擁したレース。序盤からのハイペースに戸惑いながらも何とか食らいついたが、準決勝進出はかなわなかった。それでも「自己ベストが出て、本当に良い経験ができた」と収穫たっぷりだった。

 大外からスタートし、序盤は最後尾を回った。前の4人とは大きく離されたが、他選手同士の接触や失格があり3着でゴール。ワールドツアーでは予選通過がやっとだっただけに、世界最高峰のスピードに対応できなかったが、「テレビで見ていた世界。自分がそのレースに参加できた」と目を輝かせた。

 小学校4年生の時、地元・埼玉のスポーツ育成事業に参加。当初は馬術を希望していたが、直後にスケートを体験し「楽しい」と一瞬ではまった。それまでもクラシックバレエや水泳などを習い、運動神経は抜群。「初めてにしては滑れた方」とのめり込み、23年の全日本ジュニア選手権では3冠を達成した。

 今季ワールドツアーでは3000メートルリレーで2度銅メダルを獲得。今後も日本勢28年ぶり、女子では初のメダルに期待ががかる。「あげ~」と一人ずつグータッチをしてレースに臨むという仲の良いチーム。「一瞬で加速してスピードを出すことが得意。自分の走順の役目を確認して、皆さんのサポートをしたい。要になれれば」と最年少が活躍を誓った。第一関門は14日の準決勝。上位4チームに入らなければ夢は途絶える。

日本の悲願を20歳がかなえる。

 ◆金井 莉佳(かない・りか)2005年9月25日、埼玉・鴻巣市出身。20歳。小学4年時、県のジュニア育成事業に参加し、競技を始める。埼玉栄高3年の23年、全日本ジュニア選手権3冠。24年、日大に進学。同年ワールドツアー混合団体3位。25年ワールドツアー3000メートルリレーで2度銅メダルを獲得。趣味は映画観賞。

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