フリースタイルスキー男子モーグルで、北京五輪(2022年)銅メダルの堀島行真(トヨタ自動車)が銅メダルを獲得した。2大会連続の表彰台入りは男子日本では初の快挙。

堀島を長年サポートする故郷、岐阜・池田町の「道の駅 池田温泉」駅長の寺田直樹さんが13日、スポーツ報知の取材に応じ、祝福の声を上げた。

 「いっくん」は人口約2万人の池田町にとってヒーローだ。12日午後7時から行われた決勝戦のパブリックビューイングは同町3か所で開催するほど、熱気は高まっていた。

 寺田さんは自宅で観戦。代名詞の「コーク1440」(斜め軸に4回転)に胸が高鳴ったが、堀島の悔しげな表情が印象に残った。「世界3位はとってもすごいことだと思います。ただ、ずっと金に対する思いが強いと感じていたので、残念だとも思いました。堀島選手は本当に優しい方で、地元中が自分の息子のように思っています。地元の期待に応えたいという思いを感じていたので、金を取らせてあげたかったです」。表彰台のど真ん中を狙っていた堀島の心境をおもんぱかった。

 堀島は18年の平昌五輪で五輪初出場。2度目の挑戦となった22年の北京五輪で銅メダルに輝いた。

寺田さんは黒板アートをスタートさせ「銅メダルおめでとう」と祝福した。北京五輪後、銅メダルとマスコットキャラクター「ビンドゥンドゥン」のぬいぐるみを持って、池田町に凱旋した堀島のある行動に驚かされたという。「町中のみんなと写真を撮って、『メダルかけますか?』って。そんな貴重なものをいいのかなって僕は思いました。町中が『いっくん』って呼んでいる。こんなに応援されるのは、彼の人間力に尽きますよね」

 人柄に惚(ほ)れた。その年の年末、寺田さんは「どうしても次のオリンピックまでに注目度が下がってしまいますよね。応援の思いを伝えられるように」と、黒板アートの常設と管理することを決断した。

 黒板には堀島の競技に対する意気込みが刻まれ、用意された枠内には誰でも応援メッセージを書き込むことができる。応援メッセージがいっぱいになると寺田さんが写真に収め、ノルウェーを拠点とする堀島にLINEで送信。「日本語の文字を見ると泣けますし、落ち着きます」と返事があった。

 寺田さんによると、応援メッセージは4年間で「数え切れないほど」。

直近では今月8日にいっぱいになり、一度全て消したが、11日時点で30~40件届いていた。銅メダル獲得を受け、13日朝に一度全部消したが、平日午前中にもかかわらず、同日午前11時40分の段階で8件。「感動をありがとう」と感謝の思いが書き込まれていたという。

 15日、新種目のデュアルモーグルに挑む堀島。寺田さんは「金メダル取ってくれたらうれしいですが、W杯もあります。まずは無事に帰ってきてほしい」と願った。

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