巨人の松本剛外野手(32)が14日、日本ハムからFA移籍後初打席初スイングで初安打を放った。那覇キャンプ初日にカウント1―1から行ったライブBPに今季初めて臨み、山崎伊織投手(27)から右中間にライナーで運んだ。

中堅のレギュラー候補が背番号「9」での初の実戦形式で持ち味の広角打法を披露した。開幕投手候補の山崎も許した安打はこの1本のみで、打者のべ10人に1安打3奪三振と好投した。

 直球の軌道からギュンと沈めた。決め球は外角低めのフォーク。山崎の一投に通算2447安打を誇る坂本勇人のバットは空を切った。空振り三振。「まだまだこれから。シーズンに入ったら完璧に振るか分からない」と冷静に分析したが、セルラースタジアムで湧き起こる拍手と指笛はマウンド上へと注がれた。

 気温22度、快晴の那覇キャンプ初日。「トレーニングの疲れもあって体は重いけど暖かい中でできてうれしい」と今季初のライブBPに臨んだ。2セットに分けて32球、計10打席分で安打性1。3年連続2ケタ勝利投手の貫禄を示した。

カウント1―1からの設定で奪三振3。大城、坂本、最後はポスト岡本候補のダルベックを直球で見逃し三振。最速も148キロと初の実戦形式で上々に思えるが「もっと精度良く。やることはいっぱい」と満足はしなかった。

 先頭の甲斐には4球全て直球勝負で二ゴロ。変化球のサインに2度首を振って押し込んだ。オフから取り組むのが球威とキレの向上。球を受けた岸田も「手元の強さを感じる」と昨季からの進化を実感し「ブルペンでも『集中して狙いに来てるな』と。練習のためのブルペンじゃないと毎日受けてて思う」とマウンドに上がるまでの過程にうなった。

 阿部監督は「しっかり準備してくれたんだなってのは見えた。これを持続してほしい」と信頼のコメント。自己最多11勝、チームトップ156回1/3で防御率2・07の昨季を経て「1年を通して高いパフォーマンスで、チームに1勝でも多く」と右腕。

温暖な沖縄で一段ギアを上げた。(堀内 啓太)

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