巨人・田中瑛斗投手(26)が14日、那覇キャンプ初日からライブBP(実戦形式の打撃練習)に登板し、今季初めてバッターと対決。打者のべ5人、計13球を投じて安打性ゼロ、1奪三振で無四球と抜群の安定感を示した。

 代名詞は150キロ超のシュートだが、この日手応えを得たのは2種類の“新球”。1つは1月の宮古島自主トレで改良に励んだフォークだ。元々持っていた球種だが「握りも、回転軸も、スピン量も、球速も」全て変えた。落ち幅を大きくしたボールは「空振りを全力で取りにいく球」に変身。チームの主軸候補で同学年でもあるリチャードからはその球で空振り三振を奪った。直球の軌道から急激に落とす新フォークに「アレがやってきたこと。いい感じ」とうなずいた。

 もう1つは、真っすぐをスライダー気味に動かす「まっスラ」。カットボールよりもさらに速く、スピードは直球と同じ。右打者をシュートで詰まらせる感覚から着想を得て「逆の球、対なボール」として左打者対策で習得した。ルーキーの皆川(中大)を一ゴロで完全に詰まらせたのが同球種。日本ハム時代から天性の器用さでスイーパー、カーブ、チェンジアップなど多彩な球種を操ってきただけに「元々(変化球を)投げるのは得意」と実戦で使えるまでにした。

 現役ドラフト3期生として昨季加入し、移籍1年目から中継ぎでブレイク。チーム2位の62登板で「火消しのエイト」として地位を確立した。2年連続のフル回転へ調整は順調。理想とする相手を「手こずらせる球」が完成しつつある。

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