◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽スピードスケート(14日、ミラノ・スピードスケート競技場)

 男子500メートルが行われ、日本記録保持者の新濱立也(高崎健康福祉大職)は34秒46で6位に入った。昨年4月には沖縄・石垣島でのトレーニング中に交通事故に遭い、顔面骨折などの大けがを負った。

幾度の苦難を妻でカーリング女子ロコ・ソラーレの吉田夕梨花と乗り越えた2度目の五輪だったが、表彰台には上れなかった。

 2019年に当時世界新記録の33秒79をマーク。22年北京五輪は代表入りを果たしたが、500メートル20位、1000メートル21位とスタートで出遅れるなど持ち味を発揮できずに終わった。ミラノ五輪出場を目指し、再スタートを切ったが、数々の試練が襲いかかってきた。

 24年3月にドイツで練習中に転倒。腰椎を骨折し、全治不明と診断された。昨年4月には沖縄・石垣島での合宿中に交通事故に遭い、左上顎骨壁骨折、左膝部挫創などの大けが。同10月には全日本距離別選手権前に内転筋を負傷。同12月の五輪選考に関わる全日本選手権直前にはブレード(刃)が破損した。北京五輪以降は「つらくなかった時期がない」と振り返るほど、どん底の時期を過ごし続けた。

 そんな新濱を支えたのが24年5月に結婚した吉田だ。新濱は「妻は常に前向きな言葉をかけてくれる。

妻の支えもあって、常に前向きに練習に取り組むことができている」と大きな力になっている。吉田は平昌大会銅メダル、北京銀メダルと実績を残しているが、ミラノ五輪に出場できず。新濱は妻に託されたミラノの舞台に立ち、「メダルを取れるように全力を尽くす。(吉田に)3大会連続のメダルをかけさせる」と宣言していたが、世界の強豪の壁は高かった。

 ◆新濱 立也(しんはま・たつや)1996年7月11日、北海道・別海町生まれ。29歳。釧路商―高崎健康福祉大出身。高崎健康福祉大職。小学1年で本格的にスピードスケートを始め、2019年3月のW杯最終戦の男子500メートルで33秒79の日本新記録をマーク。世界スプリント選手権は20年に日本勢33年ぶりの総合優勝。183センチ。

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