◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽スピードスケート(14日、ミラノ・スピードスケート競技場)

 男子500メートルが行われ、2大会連続出場の森重航(オカモトグループ)は、34秒62で10位に終わり、2大会連続のメダルには届かなかった。レースの完走を問われると「うーん、うん、まぁ」となかなか言葉が出てこず、涙を浮かべながら「4年間、積み上げててきたものというのが、ちょっと出し切れなかったという思いでいます」と言葉を絞り出した。

 「メダル圏内というか、狙えるタイムだと思っていたので、最初から攻めきるレースをしていたけど、それがうまくつながらなかったなと思います」とレースを回顧。「北京(五輪)ではメダル取れて、良い思いもあり、今大会はうまくいかなかった。五輪の難しさを改めて知ったので、またもう4年頑張っていければなと思います」と話した。

 小学2年の時「別海スケート少年団白鳥」のチラシを見て「やりたい」と始めたスケート。山形中央高時代は目立った実績はなかったが、専大3年時の21年に全日本距離別選手権で初優勝。そのまま五輪切符をつかみ、22年北京大会では500メートル銅メダルを獲得した。

 あれから4年。「日本のトップを守ってきた」と短距離エースとして、世界と戦い続けた。24年にチームを作り、自身で練習メニューを考える日々。研究を重ね、五輪でメダル獲得を目的に複数の選手と切磋琢磨してきた。

 今大会では開会式で旗手の大役も務めた。選手たちには「開会式に出よう」と呼びかけるリーダーシップも持ち合わせる。

「色んな声援を受けて、競技に対して気持ちが上がった」と約7万人収容の「サンシーロ」で大歓声を浴びたが、メダルには届かなかった。

 ◆森重航(もりしげ・わたる)2000年7月17日、北海道・別海町生まれ。25歳。小学2年でスケートを始め、山形中央高2年時の全国高校選抜で500メートル、1000メートルの2冠。19年に専大に進学し、1年時に500メートルでジュニアW杯優勝。世界ジュニア選手権、世界大学選手権3位。175センチ。8人きょうだいの末っ子。

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