米大手エージェント「ワッサーマン」のケイシー・ワッサーマンCEOが、故ジェフリー・エプスタイン元被告を巡る騒動の拡大を受け、同社の売却に踏み切る方針を社内に通知した。スポーツビジネスメディアの「フロント・オフィス・スポーツ」が14日に報じた。

同氏は2028年ロサンゼルス五輪・パラリンピック組織委員会(LA28)の会長職は維持するとしている。

 エプスタイン氏は性的虐待を伴う人身売買事件で注目された人物で、2006年に初めて刑事責任を問われ、2019年に性的人身売買の罪で裁判を待つ拘禁中に死亡した。エプスタイン氏の側近だったギレーヌ・マクスウェル受刑者は、児童の性的人身売買に関与したとして有罪判決を受け、20年の実刑で服役している。

 報道によると、ワッサーマン氏は2002年にエプスタイン氏の航空機でアフリカに渡航したとされ、米司法省が先月公開した電子メールで、マクスウェル受刑者と2003年に親密で性的な含みのある内容をやり取りしていたことが判明した。

 騒動を受け、歌手チャペル・ローンや元サッカー女子米代表のアビー・ワンバック氏らが、同社との関係解消に動いたとされる。MLBでは山本由伸投手らも顧客に抱える。

 ワッサーマン氏は従業員に謝罪し、売却が進む間は幹部のマイク・ワッツ氏が運営を担うと社内メモで明らかにした。社内メモの存在は米ウォールストリート・ジャーナル紙が最初に報じたという。

 一方でLA28側は今週、ワッサーマン氏とエプスタイン氏の関係は既に公表されている範囲を超えないとの検証結果を示し、職務継続を支持したが、辞任を求める声も出ている。

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