◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽スピードスケート(15日、ミラノ・スピードスケート競技場)

 女子500メートルが行われ、初出場の吉田雪乃(寿広)は37秒98で13位だった。メダルを獲得し、恩返しがしたいと話していたが、求めていた結果ではなくレース後は号泣。

取材に応じた際にも涙は止まらず、何度も何度もタオルで顔を覆った。「すみません」から始まった取材は報道陣に向けての「本当に申し訳ないです」で締めくくられた。

 今季同種目W杯1勝。国内レースでも負けなしで、メダル候補として注目された。盛岡工高から指導をうけた植津悦典さんへの恩返しを胸に挑んだ五輪。1000メートルは16位と奮わなかったが、本命種目の500メートルに照準を合わせていた。

 だがフライングを取られたことが影響したのか、今季磨いたスタートダッシュは生かせず。100メートル通過は10秒54と平凡なタイム。その後も巻き返せず13位で大舞台を終えた。「応援してくださる皆さんに恩返ししたいっていう気持ちでスタートラインに立った。それが結果として、メダルを届けることができなかった。本当にに申し訳ない」と涙が止まらなかった。

 スケート嫌いを公言してきた異例の選手。「恩返しができたらやめてもいいかな」と今大会の結果次第では現役引退を考えていた。メダルを取れずに終わり、「ここでメダル取ってやめるのが一番だった。やめたかった…」と本音をこぼした。恩返しが果たせていないことが心残りで「このまま終われない。この先どのような形であるかわからないですけど、前を向いていかないといけない」と必死に自身を奮い立たせた。

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