広島・栗林良吏投手が16日、「完投調整」を行った。今季から先発に転向する元守護神は、今春2度目のシート打撃登板後にブルペン入りして126球。

登板前の投球練習を含め、計176球の熱投だ。先発完投を見据えた異例の調整に「体力不足も感じた。本当にいい時間でした」と大粒の汗をぬぐった。

 社会人以来の先発へ向け、新球種・スライダーにも挑戦しているが、武器は変わらない。この日はシート打撃で打者10人と対戦して4奪三振。全て代名詞・フォークで奪った。記事を通して知った同僚・床田の考えを参考に握りを微修正し、「今はいい感じ」と手応え。新井監督も「フォークで面白いように空振りを取れるのは、ここ数年見ていなかった。本当に上々」と絶賛した。

 通算134セーブの実績を持つが、プロでの先発は未知の世界。指揮官が「横一線」と競争をあおる開幕ローテ争いも「一番後ろ」と自己評価する。「先発をやる以上は最後までいけるに越したことはない。

イニングを積み重ねることで、信頼も勝ち取れる」。宮崎・日南キャンプでは腰の張りで2日間の別メニュー調整があったなか、巻き返しに成功。29歳のチャンレンジに明るい兆しが見えてきた。(直川 響)

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