女優・綾瀬はるか(40)の主演映画「人はなぜラブレターを書くのか」(石井裕也監督、4月17日公開)の主題歌を、4人組バンド「Official髭男(ヒゲダン)dism」が担当することが16日、分かった。新曲「エルダーフラワー」が使用される。

 映画は2000年に東京・中目黒駅で起きた地下鉄日比谷線脱線事故で亡くなった富久信介さん(享年17)をめぐる、実話ベースの淡い恋物語。いつも富久さんと同じ車両に乗っていた女性が、事故から20年後に送った1通のラブレターが奇跡を呼び起こす。

 本作のために楽曲を書き下ろしたヒゲダンは「人を想(おも)うこと、それが受け継がれていくことの素晴らしさを、作品を通して感じました。そんな温かく、小さいようで壮大なイメージから、とても直感的にこのエルダーフラワーという楽曲が生まれました」とコメント。映画の余韻を温かく包み込むような、希望に満ちた曲に仕上げ「主題歌としてこの作品へ、そして皆様の心へ、ささやかでも彩りを与えられたら幸いです」とメッセージを送った。

 富久さんとの思い出をつづった手紙を送る寺田ナズナ役の綾瀬は、楽曲を聴いて「本編を見て泣いた後、エンドロールで(ボーカルの)藤原さんの優しい声がふわっと包んでくれるような、柔らかいベッドに受け止めてもらえるような感覚で、温かい気持ちになれました」と太鼓判。「人の思いが未来へ受け継がれていくことの素晴らしさが紡がれていた歌詞が、心に響きました。ラブレターに込められた想いと、藤原さんの素敵な声に包まれる温かな楽曲をぜひ、劇場で楽しんでいただけるとうれしいです」と呼びかけた。

 ◆日比谷線脱線事故 2000年3月8日午前9時1分頃、営団地下鉄(現・東京メトロ)日比谷線で恵比寿駅から中目黒駅に入線しようとしていた列車がカーブで脱線し、対向列車と衝突した鉄道事故。5人が死亡、64人(事故調査検討会報告書では63人)が重軽傷を負った。

〇…「人はなぜラブレターを書くのか」は、2020年5月10日付のスポーツ報知の記事がきっかけで映画化が決まった作品だ。元プロボクシングWBC、WBA世界ミニマム級王者の大橋ジム・大橋秀行会長(60)が、見知らぬ女性からメッセージを受けたことを紹介。

それはジムの教え子だった富久さんに恋心を抱いていた人物だった、という記事を石井監督が読み「どうしても映画化したい」と意志を結実させた。

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