ドジャース大谷翔平投手(31)がバッテリー組キャンプ4日目の16日(日本時間17日)、アリゾナ州グレンデールの球団施設でライブBP(実戦形式の打撃練習)で打席に立った。

 大谷がライブBPで打席に立つのは今キャンプ2度目。

2日前の14日(同15日)に打席に入った際には四球と見逃し三振だった。この日はロバーツ監督、ゴームズGM、山本らが見学する中で1打席目にグラスノーと対戦して見逃し三振。2打席目はマイナー右腕のカンポスから右中間へ強烈な打球で二塁打性の当たりを放った。今キャンプ実戦形式4打席目で出た”初安打”だ。3打席目は救援左腕のベシアの前に空振り三振を喫した。

 ベシアは大谷との対戦の中で、ストライクが入らずに納得のボールが行かないと怒りをあらわにして叫び、空振り三振を奪うと「イエアー!」と喜んだ。集まっていた約300人のファンからも拍手が送られた。さらに登板を終えると、ファンから見えないスペースで涙を流していた。

 今キャンプでの初実戦形式。メジャー通算300試合登板を誇り、5年連続で40試合以上に登板している29歳左腕にとってみれば、本来は調整段階のひとつにしかすぎない。

 だが、ベシアは今季に特別な思いがある。昨季のワールドシリーズ中だった10月下旬。

産まれた直後の娘が亡くなった。チームに欠かせない存在だった鉄腕左腕だが、ワールドシリーズではチームを離れた。一部の同僚は帽子などにベシアの背番号「51」を書いてともに戦っていた。

 この日の取材対応はなかったが、久々に立ったマウンドで感情を抑えることができなかったのだろう。ファンもベシアの心情を理解しての拍手だったはずだ。

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