新人大豊作だ。巨人のドラフト3位・山城京平投手(22)=亜大=が17日、対外試合デビューとなったロッテとの練習試合(那覇)で先発し、2回2安打無失点と好投。

ドラフト1位・竹丸(鷺宮製作所)らも実戦で存在感を示している中、開幕ローテ入りを狙う左腕も地元・沖縄で結果を残した。

 ピンチを切り抜けても、胸の高鳴りは収まらなかった。2回1死一、二塁。山城は池田を三ゴロ併殺打に仕留めると、小さく息を吐いた。「低めで絶対にゴロを打たせるというのは意識していた。緊張しかなかったです」。地元・沖縄でのプロ初先発を2回2安打無失点。納得の形で終えると、静かにマウンドを降りた。

 先輩の言葉が心をほぐしてくれた。初回こそ3人で片付けたが、2回に山口にプロ初安打を浴びると続く上田に連打され、あっという間にピンチを迎えた。マウンドに来たのは同郷・リチャードだった。「真ん中勝負でいけ!」。

シンプルなひと言に救われた。「あの声かけがなかったら、集中しすぎて前しか見られない状況だった。すごくありがたいひと言でした」。言葉通り、真ん中低めに投げた136キロのツーシームはバットの芯から外れて三塁への併殺打に。わずか1球でピンチを脱した。

 課題だった変化球の精度も向上した。7日のライブBPでは打者6人に対して1安打1四球。登板後にブルペンに直行し、引っかけ気味だったカットボールやスライダーを修正すべく、阿部監督から30分を超える熱血指導を受けた。そこから尻上がりに調子を上げ、11日の紅白戦では1回無安打。この日もカットボールで高部から空振り三振を奪うなど成長の証しを示し、指揮官も「次も自信を持って投げてほしい」と太鼓判を押した。表情を変えずに淡々と投げ続けた対外試合初マウンドを視察した阪神・嶋田スコアラーも「新人らしくない落ち着きだった。緊張していただろうけど、それが見えなかった」と目を見張った。

 プロ入りして初の凱旋登板。家族や友人のみならず、多くのG党から大きな声援をもらった。「忙しい中、来てくれた。こういう投球ができて、すごくよかった」。恩返しの好投を開幕ローテ入りへのステップにする。(北村 優衣)

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