スノーボード男子スロープスタイル(SS)で、ビッグエア(BA)に続く今大会2つ目のメダルを狙う木俣椋真(23)=ヤマゼン=は18日の決勝に挑む。五輪初出場ながらここまで快進撃を続ける23歳の体を、トレーナーとして支えるのが、愛知・尾張旭市にあるチロル整体院の院長・宮島章さん。

スポーツ報知の取材に応じ、日頃の木俣の素顔や22年北京五輪落選後の変化を明かし、エールを送った。(取材・構成=綾部 健真)

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 木俣がBAで銀メダルを獲得した瞬間、宮島さんは現地で木俣の父・慎也さんと抱き合い、号泣した。「感動しました。まさに夢のようでした」。整体院を開業して間もない頃からサポートしてきた、思い入れのある選手だった。

 出会いは木俣が中学2年のとき。来院当初は父の背中に隠れるような物静かな少年だったが「口数は少ないけれど、どこか雰囲気があった」と振り返る。「身長は162センチの私より少し小さいくらい」と体格は決して大きくなかったが「大腰筋と体の回旋はとてつもない」と群を抜くものがあった。足の形も理想的で「変形もなく、これまで見てきた中で一番いい足をしている」と絶賛する。

 五輪初出場ながら好成績を収める木俣。その転機は、あと一歩で代表を逃した4年前の前回、北京五輪代表選考だったと宮島さんは語る。中継でその姿を見守り、「元々、感情を表に出すタイプではないので、悔しくて泣く子なんだなと思った」。

帰国後は一人で来院するようになり、体の使い方について具体的に質問することが増えた。特に今季は、スノーボード経験者として信頼を寄せる宮島さんに、スイッチスタンスで進入しバックサイド回転に入る際の踏み切り姿勢を改善する助言を求めた。「体を見たときに、癖が原因だとすぐに分かりました」

 宮島さんは基本的に遠征には同行せず、愛知の整体院から見守る。五輪直前にも来院したが「いつも通りの表情でした。舞い上がりも気負いもなく、落ち着いていたので安心できました」と状態の良さを感じ取った。

 快挙達成を心待ちにしている。予選の滑りについても「ミスなく滑り2本目で修正できていた。体も心もとても良い状態だと思う」と分析する。「過去最高の滑りで家族に金メダルを掲げてほしい」と言葉に力を込めた。

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