◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽スピードスケート(17日、ミラノ・スピードスケート競技場)

 【ミラノ(イタリア)17日=富張萌黄】女子団体追い抜き準決勝が行われ、前回銀メダルの日本はオランダに0秒11差で敗れ、午後4時41分(日本時間18日午前0時41分)の3位決定戦に回った。金メダル奪回に挑んだが、距離にして約140センチ差で敗れた。

 1周400メートルのリンクを6周回って勝敗を争う団体種目。日本(高木、佐藤、堀川)は1周目は0秒50差でリードしたが、2周目からオランダが逆襲に転じる。3周目では最大0秒41差でリードされたが、じわじわと差を縮めて、三位一体の隊列で5周目で逆転。0秒10差のリードで、最終6周目に挑んだが、残り約200メートルでオランダにまくられた。

 3位決定戦では米国と対戦し、勝てば銅メダル、負ければメダルなしという大一番となる。次戦で勝利すれば、高木美帆(TOKIOインカラミ)にとっては今大会3種目連続で銅メダル獲得することとなる。夏季を含めた五輪日本女子最多を更新する通算10個目のメダル獲得はなるか。

 準々決勝は順当に通過。だが、2位という順位には滑った3人全員が納得していなかった。ラスト1周でスケーティングが大きく乱れた高木は「1位通過をしたいと思っていたが、それがかなわなかったことには、私の最後の動きの乱れだったり、スピードを落としすぎてしまったところが響いている。スタートや出だしは完璧に入ることができたが、悔しい気持ちがある」と話していた。

 高木の滑りが乱れた要因にはプッシュのミスもあった。

直線で2回ほど2番手の佐藤綾乃(ANA)と最後尾の堀川桃香(富士急)のブレード(刃)が接触。そこからリズムが合わなくなり、プッシュが思うようにいかず。結果として高木の負担を減らすことができない状況で風を受け続けながら滑ることとなり、ラスト1周で1位通過のカナダに逆転を許していた。

 2大会ぶりの金メダル奪還を目指した今大会。過去大会と違うのは高木、佐藤、堀川の3人はともに「チーム・ゴールド」のメンバーとして普段からともに練習を行っていること。最低でも週に2度は必ず団体追い抜きの練習に取り組んできた。今年1月には野明花菜(立大)を含めて長野、ドイツの直前合宿でより多くの時間を割いてきた。

 今季限りで「チーム・ゴールド」は解散する。チームとして集大成を迎える今大会。悲願はならなかったが、18年平昌、22年北京に続く3大会連続メダルへ、負けられない戦いに挑む。

 ◆チーム・ゴールド ミラノ五輪での金メダル獲得を目指し、23年5月に高木が発足した。北京五輪後にナショナルチームを離れたデビットコーチから、指導を受け続けたいとの思いから発足。

今季限りの解散が決定済みで、今大会がチームとしての集大成の場となる。メンバーは所属、国籍関係なく7人。日本勢は高木、佐藤、堀川、野々村太陽(博慈会)、土屋陸(白銅)の5人。ほかに中国勢2人がおり、今大会男子1000メートル銅の寧忠岩と韓梅が一緒に練習を行う。

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