ボクシングの2025年度年間表彰式「JAPAN BOXING AWARDS2025」が17日、東京ドームホテルで行われ、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32)=大橋=が8年連続9度目の最優秀選手賞(MVP)に輝いた。壇上で、今年5月に東京ドームで前WBC&IBF世界バンタム級王者・中谷潤人(28)=M・T=と対戦することを明言した。

 日本ボクシング史上最大のメガファイトが、ついに実現する。昨年3月の年間表彰式で中谷に対戦を呼びかけたサプライズから約1年。尚弥は「1年前、ビッグマッチの約束をしました。お互いに勝って、1年後盛り上げましょうと。その約束をお互い果たすことができました」と報告。「今年5月、東京ドームで中谷潤人と本気でぶつかります。みなさん、お互いの勇姿を必ず見届けてください」。晴れやかな表情で、高らかに宣言した。

 スーパーフライ級王者時代の16年12月の河野公平(ワタナベ)戦(6回TKO勝ち)以来、9年5か月ぶりの日本人との対決となる。「久々の日本人との戦いですし、(予想も)割れていると思う。まだまだだぞ、というところを見せつけたい」と意気込み、「言葉では言い表せないが、今までにないほど自分の中で燃えたぎっている感覚がある」と目を輝かせた。

 スーパーバンタム級での戦いについて「今の時点では(中谷戦が)集大成と考えている」と明かすと「その先はお楽しみに、ということで」とフェザー級へ転向する意向も示した。

ドーム決戦から、日本人史上初の世界5階級制覇へと突き進む。(勝田 成紀)

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 2025年度年間各賞は以下の通り。

【最優秀選手賞】 井上尚弥(大橋)

【技能賞】 井上拓真(大橋)中谷潤人(M・T)

【殊勲賞】 堤聖也(角海老宝石)

【努力・敢闘賞】 坪井智也(帝拳)

【KO賞】 矢吹正道(12月27日、フェリックス・アルバラード戦)

【新鋭賞】 高見亨介(帝拳)

【女子最優秀選手賞】 晝田瑞希(三迫)

【年間最高試合賞(世界戦)】 WBA&WBC世界フライ級王座統一戦・寺地拳四朗―ユーリ阿久井政悟戦(3月13日、寺地の12回TKO勝ち)

【年間最高試合賞(世界戦以外)】 日本ライトフライ級タイトルマッチ・高見亨介―川満俊輝(4月8日、高見の6回TKO勝ち)WBOアジアパシフィック・スーパーフェザー級タイトルマッチ・斎藤麗王―渡辺海(7月31日、斎藤の3回TKO勝ち)

【女子年間最高試合賞】 WBA女子世界ミニマム級タイトルマッチ・黒木優子―鈴木なな子(6月26日、黒木の判定勝ち)

【最優秀トレーナー賞】 井上真吾(大橋)

【優秀選手賞】(2025年世界戦1勝以上の選手) 井上拓真、井上尚弥、高見亨介、武居由樹、堤聖也、寺地拳四朗、中谷潤人、松本流星、矢吹正道

【特別賞】

木村翔氏、京口紘人氏、重岡銀次朗氏、重岡優大氏、高山勝成氏、田中恒成氏、故・長野ハル氏、故・山崎照朝氏

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