◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽ノルディックスキー・複合 (17日、イタリア・テーゼロ距離競技場)

 【バルディフィエメ(イタリア)17日=松末守司】個人ラージヒルが行われ、後半距離(10キロ)はトップに1分50秒差の19位から出た3大会連続メダルのベテラン渡部暁斗(北野建設)は、19位で五輪の個人戦ラストランを終えた。

 ―レースを振り返って。

 「

 レースとしては、最後は意外とあっさり終わっちゃうんだなっていう感じがしましたね。メダルがないっていう時点で、何のために走っているんだろうっていうところはあって。とにかく諦めずにゴールする姿っていうのは、日本から応援しに来てくれている人もいますし、最後まで走りきるっていうことだけを考えていました」

 ―表彰台だけを目指してきたからこその気持ち?

 「そうですね。この北京からの4年間、ずっとそのようなことが頭の片隅にあって。表彰台から離れてからだいぶ時間も経っていますし、正直、自分の存在意義というか、何のためにスキーやっているんだろうっていうのはずっと、少なからずはあって。最後もそういう気持ちを持ちながらゴールするっていうのは、何だったんだろうなって思うんですけど。最後まで散っていく自分の姿を自分で見届ける、向き合い続けるみたいなことは、そのためにやってきていたのかなって言うのは、最後、思いました」

 ―五輪は出るだけでは意味が無いと言っていたが。

 「勝たなきゃ意味ないじゃないですか。そこを目指しているわけだし、そういう意味では参加するだけっていうのは、そこには至らなかったですね。でも参加して良かったとは思いましたね。参加することに意義があるのかはちょっとわからないですけど。参加できて良かったなっていう感じです」

 ―個人戦を終えて。

 「自分の中でベストを尽くし続けるとか、自分の現状に対して、とことん向き合い続けるみたいなところは、最後まで貫けたと思います」

 ―(19日の)スプリント

 「出られたら全力で戦いますし、選ばれなくてもしっかりサポートに回ってチームに貢献したい」

 ―海外選手の反応は

 「辞める選手も多いので。楽しんで走ろうって声を掛け合いながらやったりとか。最後のレース、楽しんでって声をかけられたので。そんな感じでしたね」

 ―楽しめた?

 「楽しかったですね。コース沿いに人もたくさんいましたし、日本語の声援もたくさん聞こえて、苦しいですけど、走っているときは。その中でも楽しんで走れたかなと思います」

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