ミラノ・コルティナ五輪でジャンプ混合団体で銅メダルを獲得した高梨沙羅(クラレ)、ジャンプ混合団体と女子個人NHでともに銅メダルの丸山希(北野建設)が18日、羽田空港で帰国会見に出席した。18年平昌大会の個人NHの銅メダル以来、自身2個目のメダル獲得となった高梨は、4度目の五輪出場となった今大会を「点と点が線につながった五輪」と独特の表現で総括した。

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 羽田空港の到着ロビーでは300人近くの人がメダリストの2人を出迎えた。首にかけた銅メダルを手に笑みを浮かべた高梨は「朝早くにも関わらず、本当にたくさんの方々にお出迎えしていただき、日本に帰ってきたなという安心した気持ち」と感謝した。「他の3度の五輪の中でも、一番(今回が)印象の強い瞬間が多く、自分自身の中でも一つ何かを払拭(ふっしょく)できたような試合ができた」と喜んだ。

 「点と点が線につながった五輪だと思います」。こう話すと、繊細な自身の飛ぶ感覚を説明した。「やらなければいけないことであったり、自分がこの4年間で積み上げてきたものをすごく点で捉えていた部分がある。五輪に入る前はなかなか調子を上げられず、入ってから、支えてくれるチーム、周りの選手にいろいろ聞いたり学んだりしたおかげで、それが線につながり、自身の中で調子を上げられたのが大きかった」とうなずいた。

 きっかけは混合団体の前夜だったという。「ノーマルヒルの段階では、まだ(点が)つながりきっていないような、自分のイメージと体が一致しきっていない状態ではあった」とし、混合団体の前夜にチームの仲間と集まった決起会の中での話し合いが奏功したと分析。「“頑張りましょう”の会を開いていただき、その時いろいろジャンプの話をしながら、自分のイメージと体が何となくつながったような感覚があった。自分の持っているイメージというか、自分のモチベーションをそのまま体(全体)で体現できたかなと思う一本だった。すごく線でつながったような感覚になれた日だった」と、混合団体での2本のジャンプは満足のいくものだったとした。

 「(これまでは)ここ、ここ、ここと課題というか、(チェックポイントを)3つ以上考えてしまうと点でしかないというか…。流れのスポーツなので、その流れがなかなか出ないジャンプが続いていた」と以前を振り返りつつ、「みんなで集まって話した後から、何となく流れをイメージすることができて、それがより鮮明であったからこそ、いいジャンプが、自分の能力以上のジャンプが2本そろえられたと思う」と評価。「本当にその時に助言してくれた周りの仲間たちに感謝している。それもラージヒルで、しっかりイメージをつなげていけた。すごくいいタイミングで、いい仲間に巡り会えて良かった」と周囲への感謝を述べた。

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