女優の宮沢りえが18日、イッセー尾形と東京・角川シネマ有楽町で映画「トニー滝谷」(2004年公開、村上春樹原作、市川準監督)の4Kリマスター版公開記念舞台あいさつを行った。

 最愛の妻を亡くし、喪失感と孤独感を抱えた男と妻によく似た若い女性との交流を細やかに描いた。

音楽は坂本龍一さんが手がけていた。

 りえは「自分の出たもので、この作品だけは何度も見返している」と明かす。A子、B子の2役を演じたが、以前、ヨーロッパ旅行中に少年から「『トニー滝谷』を見たが、A子とB子のどっちをやったんだ?」と質問攻めに。国境をこえて愛される映画であることに喜びつつ、2役だと何度説明しても信じてもらえなかった思い出を語った。

 そして「私にとって原点のような映画。(08年死去した)市川監督にもうお会いできないのが悔しいけれど、作品は生き残る。作品の生命力を感じる。100年後も残ってほしい」と力を込めた。

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