◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽スノーボード(18日・リビーニョ・スノーパーク)

 【リビーニョ(イタリア)18日=宮下京香】女子スロープスタイル決勝が行われ、初出場の19歳・深田茉莉(ヤマゼン)が87・83点で同種目日本勢初の金メダルに輝いた。快挙に涙する場面もあった。

19歳48日での金メダル獲得は、冬季五輪の日本勢で、ショートトラック男子500メートルで1998年長野五輪金の西谷岳文に次ぐ2番目の最年少記録となった。予選7位で通過し、頂点につなげた。今大会日本勢5個目の金メダルとなり、1998年長野五輪と並んで過去最多タイとなった。

 深田は13歳の時に、後に北京五輪男子ビッグエア(BA)金メダルに輝く蘇翊鳴(中国)らを育てた佐藤康弘コーチに出会い、本格的に競技を始めた。世界に名を知らしめたのは、わずか2年後で、22年12月のBAのW杯に初出場し、いきなり優勝。ニューヒロインは、23年1月の冬季Xゲームにも招待されて4位に入るなど、周囲も驚くスピードで世界トップ級への階段を駆け上がってきた。

 25年3月の世界選手権では、銅メダルを獲得し、金メダルの村瀬心椛、銀メダルの岩渕麗楽の先輩2人とともに日本勢で表彰台を独占。同10月に逆スタンスで進行方向と逆向きに横4回転する「スイッチバックサイド1440」に成功した。これで全4方向の横4回転技を決めたのは世界初となり、深田の強さを支える大きな武器になった。

 地元・愛知から佐藤コーチのいる埼玉の練習施設に通い、高校進学後は埼玉に転居した。大学進学で地元を離れた兄・渚さんと同居し、きょうだい二人暮らしで支えられてきた。兄が作ってくれる「トマト煮」は深田の大好物。

日本時間10日のBAは9位で悔しさをにじませ「考え過ぎていた。自分がやってきたことは体に染みついているから信じたい」と決意。家族の支えを胸に、急成長を遂げた19歳。日本スノーボード界にニューヒロインが誕生した。

 ◇深田 茉莉(ふかだ・まり)2007年1月1日生まれ。愛知・みよし市出身。19歳。両親の影響で幼い頃からスノーボードに親しみ、中学2年時から佐藤康弘コーチに師事し、本格的に競技を開始。15歳の21年、全日本選手権ニセコ大会BA制覇。22~23年季からW杯を回り、22年12月のW杯BAで初優勝。SSを含む通算4勝。25年世界選手権BA銅、SS4位。

157センチ。家族は両親と兄、姉、弟。

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