◆プロボクシング ▽WBA世界スーパーライト級(63・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・ゲーリー・アントゥアン・ラッセル―同級1位・平岡アンディ(2月21日=日本時間22日、米ラスベガス、T―モバイル・アリーナ)

 21日(日本時間22日)に米ラスベガスでWBA世界スーパーライト級王者ゲーリー・アントゥアン・ラッセル(29)=米国=に挑戦するWBA世界同級1位・平岡アンディ(29)=大橋=が日本時間19日、羽田空港発の航空機で渡米した。

 ギリギリで間に合った。

当初は試合の約10日前に出発する予定だったが、ビザの問題で渡米できない状態が続いていた。18日にようやく問題が解決し、19日夕方の飛行機で米国へ飛んだ。計量前日の現地時間19日の夕方にはラスベガス入りの予定だ。

 羽田空港で取材に応じた平岡は「良かったですね。何とか」と安堵(あんど)。「結構しんどかったですね。正直、試合がなくなることも考えました。だけど、それはそれでもう運命かなって。どっちに転ぼうが、やってきたことを全うするだけだろうって思っていました」と心境を打ち明けた。所属ジムの大橋秀行会長(60)ら関係者の尽力で渡米が実現し「あとは自分がやる番ですね」と決意を述べた。

 減量は、スーパーライト級(63・5キロ以下)のリミットまで「あと2・8キロぐらい」だという。19年11月、20年10月にはラスベガスで試合を行うなど海外の経験も豊富な平岡は、日本では特に時差調整も行っておらず「時差が…とネガティブになるより『やるっしょ』ってなっていた方が試合にはいい。

そこが今、自分が作れるベストな状況だと思う。もうやるしかないんで」と前を向いた。

 24年9月、WBA世界スーパーライト級挑戦者決定戦で同級暫定王者イスマエル・バロッソ(ベネズエラ)に9回TKO勝ちし、王者への挑戦権を獲得。ラッセル戦は当初、昨年11月14日(日本時間15日)に米マイアミで予定されていた。しかし平岡が渡米を予定していた同月4日、興行のメインイベントに予定されていたエキシビションマッチの中止が決定。興行自体も中止となり、平岡―ラッセル戦も延期となっていた。

 ようやく訪れた世界初挑戦。「ラッセルは本物の選手。そんな本物の王者に挑んで勝ったら、認められる。そこはすごい楽しみ」と話し、「ラスベガスで世界戦をするのは、自分が描いてきた夢でもある。あとはもう自分のやるべきことをやるだけです」と目を輝かせた。

 平岡が勝てば、1992年4月にメキシコでWBA世界同級王座を獲得した平仲明信(沖縄)以来、国内ジム所属選手としては34年ぶり4人目の同級世界王者となる。

 戦績は平岡が24戦全勝(19KO)、ラッセルが18勝(17KO)1敗。(勝田 成紀)

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