◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」

 入社10年目、ずっと「言葉」と向き合ってきた。1月からデジタル編集部動画メディア課に異動。

文字で伝える記者やレイアウトを担当する編成部と違い、動画は自分の声で伝える。視聴者にはニュアンス、雰囲気までダイレクトに伝わるため、誤解がないよう撮影のたびに背筋が伸びる。いつも、あのコーチの言葉を思い出す。

 まだ駆け出し記者だった頃、ある日の紙面に選手に対して非常に厳しい首脳陣の言葉が並んだ。朝、球場に行くと、当時巨人の巡回コーチだった小谷正勝さんに呼び止められた。

 「あの記事を見たか? 新聞的には面白いことかもしれないけど、選手だって人の子。誰もが人の子なんだから。それはしっかり分かっておきなさい」

 目先の仕事に無我夢中だった毎日。デスクからの注文に応えるため、「どうしても目立つ言葉を見出しに!」という考えにとらわれていた。

 動画課ではサムネイル(動画の見本画像)をつくるのも仕事の一つ。そこでもインパクトのある見出しが必要とされるが、「誰もが人の子なのだから」を胸に刻んでいる。(動画担当・玉寄 穂波)

 ◆玉寄 穂波(たまよせ・ほなみ)2016年入社。

巨人担当を5年経験し、大阪本社に転勤。今年、東京本社に帰任。YouTube「報知プロ野球チャンネル」担当。

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