巨人のトレイ・キャベッジ外野手(28)が19日、「30本塁打&30盗塁」の達成に意欲を示した。14日のライブBPで“1号”を放つなど順調な昨季チーム2冠王は「最近、調子がいいので」と異例の居残り特打を敢行。

拡大ベースの導入とチームの積極走塁方針も、盗塁数アップの追い風になる。23年に米マイナー3Aで「トリプルスリー」を達成した男が、来日2年目に本領を発揮する。

 みなぎる充実感が体を突き動かした。午後2時30分過ぎ、全体練習終了後のセルラースタジアム。一塁ベンチから、半袖姿のキャベッジがバットを片手に姿を現した。助っ人では異例の“おかわり”特打に「最近、打撃の調子がいい。それを維持するためにちょっと追加でやりました」。坂本らと約1時間、広角に長打性の弾丸ライナーを連発し、好調ぶりを見せつけた。

 気迫のヘッドスライディングが代名詞の男に、走塁面で追い風が吹く。今季から野手と走者の接触防止策でベースの一辺が3インチ(約7・6センチ)拡大した「統一ベース」が導入される。MLBでは23年から使用され、当時エンゼルスのキャビーも経験済みだ。「従来よりちょっと安全。

走者が触れるスペースが広くなるので(盗塁時に)少し有利になるかもしれない」。阿部監督は得点力向上のために“積極走塁指令”を出しており、キャベッジも昨季5盗塁から大幅アップが見込める。

 23年に3Aで30本塁打、32盗塁、打率3割6厘でトリプルスリー。昨季17本塁打のバットは好調、盗塁増も期待できるとなれば、球団初の「30発&30盗塁」も夢ではない。「30―30? 自分のできることを頑張っていけば数字はついてくる。しっかり頑張っていきたい」と快挙を見据えた。

 シートノックで左翼に入りつつ「違うポジションを任されても自信を持って貢献できるように」とフリー打撃中は自主的に中堅に入る。その献身的な姿勢も、阿部監督から信頼を寄せられる理由だ。「アリガトウゴザイマシタ!」と笑顔で取材を締めくくった新4番候補。異国にすっかりなじんだ来日2年目に、大爆発の予感が漂っている。(内田 拓希)

【記録メモ】 

 巨人でシーズン30盗塁は、08年鈴木尚広の30盗塁が最後で、その後はなし。G助っ人では52年与那嶺要が38盗塁した1度だけだ。

シーズンに30発&30盗塁は、19年山田(ヤ)まで、12人18度記録されているが、外国人の達成者はゼロ。巨人での達成者も出ていない。

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