◆ミラノ・コルティナ五輪▽ノルディックスキー・複合(19日、イタリア・プレダッツォ、テーゼロ)

 男子団体スプリントで、渡部暁斗(北野建設)と山本涼太(長野日野自動車)の日本は6位入賞だった。2人1組で争う新種目の前半飛躍(ヒルサイズ=HS141メートル)で渡部暁は119メートル、山本は125・5メートルを飛んで3位につけたが、1・5キロを交互に5度ずつ滑る後半距離(15キロ)で順位を落とした。

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 渡部は「いいジャンプはできなかったが、クロスカントリーはすごくスキーが滑ってくれて、ちょっと面白い展開に持って来れて、久しぶりにワクワクして走れました」と充実の表情で振り返った。

 過去4個のメダルを獲得したレジェンドも年齢にはあらがえず、この4年間は苦しんだ。「『やる意味あったのかな?』ってぐらいの4年間だったが、自分が何もなくなるまで戦い続けることを、自分と向き合いながら続けることができた。最後、いい五輪だったかなと思います」と笑顔を見せた。

 17歳で出場した06年トリノ五輪から20年、競技の第一線を走り続けてきた。「自分でも何がやりたかったのがわからないぐらいなんですけど、道なき道をかき分けてここまできて、それが面白かった。極められた気はしていなくて、道半ばで諦める形だが、すごくいい人生だったなと思ってます」

 最後に一花咲かせることを目標に、最後の五輪の舞台に懸けてきた。「桜は咲きましたか?」と問われた渡部は「桜、咲いてましたね」と万感。「本当に最後の花びら1枚が散っていくまで、皆さんに見ていただけた。これが道しるべになってくれたら本望です」とうなずき、最後は自らマイクに向かい「応援ありがとうございました!」と感謝した。

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