今季JFLに降格した沼津は20日、裾野市内で順大と練習試合(45分×2本)を行い、2―1で勝利した。今季J1に昇格した水戸から育成型期限付き移籍で加入したFW内田優晟(ゆうせい、21)が2ゴールを挙げ、存在感を示した。

 試合終了間際、相手GKが前線に上がって無人となったゴールへ内田が決勝点を流し込んだ。J1クラブから武者修行中の若武者が、沼津のJリーグ復帰へ向けた原動力となる。派遣期間は2026―27年シーズン開幕前の6月までの百年構想リーグ期間中。3月21日にアウェーでYS横浜と初戦を迎えるが、180センチのストライカーは「ずっと試合に出続けたいですし、ゴール数にもこだわりたい」と意気込んだ。沼津は昨季J3リーグで、6勝22敗10分けの最下位に沈み、滋賀とのJ3・JFL入れ替え戦でも流れを変えられず降格していた。内田がチームに“勝ち癖”をつけていく。

 チームのため、そして自らの成長のためでもある。内田は水戸ユースから22年に2種登録され、翌年トップ昇格。24、25年は高知へ期限付き移籍した。その間、水戸はクラブ史上初のJ2優勝とJ1昇格を達成。「水戸がどんどん上に上がっていく中で、自分はまだその舞台に立てていない。突き放されている感覚がある」と悔しさをにじませる。

「J1の舞台でプレーしたい。そのために、ここで爆発的な存在感を示し、ステップアップしたい。チームとともに上を目指す」。語気を強め、決意を示した。

 高知時代には1年目のJ3・JFL入れ替え戦2試合で1得点1アシストを記録し、クラブのJ3初昇格に貢献。篠田監督も「体が強く、相手背後へのランニング、ゴールに入っていくスピードは魅力的。シュート技術と、クロスに入っていくタイミングがあえば、もっと得点が取れる選手になれる」。期待を寄せる逸材が、再びチームに勝利を呼び込む。(伊藤 明日香)

編集部おすすめ