浦田には阿部監督の期待値の高さを感じる。今年は岡本が抜けて、簡単にその穴は埋まらない。

どうやって点を取ろうかといったら、スモールベースボールの要素が入ってくる。一発長打の不足を補うのは「足」。その武器を持っている浦田に期待が集まるのは自然な流れだ。まずはスピード、走塁技術。そういったものを前面に出していってほしい。

 打撃フォームに限っていえば本人は阪神・近本を特別意識しているわけではないようだが、変化の跡は見られる。1年間プロの世界を経験して、フィジカルを強くする必要性を感じ、体重を3キロほど増やしたという。また、スクエアスタンスだったものをややオープン気味の構えにして、より長くタイミングを取るようにしたとのことだ。近本に限らずとも、少しでも長くボールを手元に呼び込んで捉えるのが理想の打撃。そこに着目し、同時にフィジカルをしっかり鍛えているのは正しい方向性だと思う。

 開幕までまだ時間があるとはいえ、手術後の吉川に無理をさせるわけにもいかない。足がある浦田は、打撃の進歩次第で1、2番に置くという選択肢も出てくる。

21日からオープン戦も始まるが、実戦の中でずるがしこい走塁も磨いてもらいたいね。(スポーツ報知評論家・高木 豊)

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