◆オープン戦 巨人―ヤクルト(21日・那覇)

 巨人・田中瑛斗投手(26)が6回から登板し、予定の1イニングを3人でピシャリ。多彩な変化球を駆使してゴロアウト3つで役目を終えた。

 日本ハムから現役ドラフトで加入した昨季は“右打者キラー”として地位を築き、150キロ超のシュートが代名詞となった。この日は先頭の古賀を初球のシュートで遊ゴロ。続く左打者の武岡、丸山和に対しては内角に食い込む「まっスラ」で打たせて取った。2球種ともスピードは145キロ。「そういうイメージで練習している」と両サイドをえぐる球を完璧に使い分けた。

 直球をスライダー気味に動かす「まっスラ」は元々持っているカットボールよりもさらにスピードを速くした球。右バッターをシュートで詰まらせる感覚から着想を得て「対なボール」として今オフから左打者対策で習得していた。先発として期待された日本ハム時代はカーブ、チェンジアップなど約8種類もの球種を多彩に操っていた。その中で移籍1年目の昨季から中継ぎに本格転向。阿部監督の助言も生かしてシュートの割合を大幅に増やし、チーム2位の62登板と大ブレイクした。

 昨年は「もう必死だったので抑えられるボールで」と一番得意なスイーパーとシュートという抑えられる確率の高い2種類の変化球をシーズン通して多投。「ゼロで抑えることが大前提ですよ」とした上で2年連続のフル回転に向けて進化を求め、先発時代に使っていた多彩な球種を“解禁”していくことを決断した。

「投げる投げないは別にして、球種は多いほうがいい」とこの日も直球、スイーパー、改良して落ち幅が大きくなったフォーク、シュート、まっスラを1イニングで駆使して相手を惑わせた。「今年も抑えるために出せるもんを全部出していく。もったいぶらずにいろんな球を使う」。もちろん結果を出すことが最優先。その中でOP戦の時間を「(球種の)優先順位を決定付ける期間」と定めている。

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