◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽フリースタイルスキー(21日・リビーニョ・スノーパーク)

 【リビーニョ(イタリア)21日=ペン・宮下京香】 男子スキークロスの組分けシード決定戦が行われ、昨年12月の大けがから復活した34歳の須貝龍(クレブ)が一番滑走で登場し、1分8秒13で滑りきった。滑り終えたあとは、右手をあげて、歓声に応えた。

 昨年の世界選手権銅メダルを獲得した須貝は昨年12月19日、イタリア・イニヒェンで行われたW杯予選で転倒。「股関節後方脱臼」「左大腿骨骨頭の骨折」「右肋骨十番の骨折」を負い、全治は6か月と診断された。

 「一度は諦めかけた」というミラノ五輪出場に向けて、骨のずれが大きくないことから手術を受けずにリハビリを決断。「3倍の速さでリハビリをしなければいけなくても、五輪に出たいと思った」と決死の覚悟で励んできた。昨年12月23日に帰国後、そのまま今年1月4日まで入院。受傷後、3週間たった1月9日には驚異的なスピードで歩行が可能に。リハビリを経て、大けがから約2か月の復活劇で夢舞台に立った。

 同種目には、小林竜登(森川建設)、古野慧(U―NEXTホールディングス)の3人が出場している。

 ◆須貝 龍(すがい・りょう)1991年12月11日生まれ。新潟・胎内市出身の34歳。幼少期にスキーを始め、2011年全日本選手権スーパー大回転で優勝。18年にアルペン種目の5つのうち3つで日本ランキング1位。

だが、18年平昌五輪出場を逃し、当時の全日本スキー連盟の強化本部長だった皆川賢太郎氏(48)の勧めで19年にスキー・クロスに転向。21年3月W杯2位。初出場した22年北京五輪は予選敗退。25年世界選手権日本人初の銅。家族は妻と2男。身長177センチ。

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