今大会最後の種目である男女マススタートが行われ、女子の佐藤綾乃(29)=ANA=は15位に終わった。今大会で五輪は最後。

「集大成」として臨んだ舞台での個人種目でメダル獲得はかなわなかった。男子は決勝に進出した佐々木翔夢(20)=明大=が10位、蟻戸一永(23)=ウェルネット=は13位だった。

 佐藤は五輪ラストレースのマススタートで充実した表情を見せた。15位には終わったが、最後までメダルの可能性を見せた。ゴール直後は悔しそうな表情を見せたが、「自分のやるべきことに向き合い、準備はしてきた。悔いはない」ときっぱりと答えた。

 1回戦1組を首位で突破。決勝では中断に控えながら徐々に前をうかがった。4番手から最後のスプリント勝負に全てをぶつけた。外からカーブを回ることとなり距離をロス。海外勢に屈し、上位には入れなかったが、「他が強かっただけだった。出し切った」と満足した様子で話した。

 初出場した18年平昌五輪団体追い抜きで金メダル獲得。安定感のある滑りを武器に、今大会の銅を含めて団体追い抜きで3大会連続メダルに貢献した。「メダルを取っても悔しいのは成長できたと感じる。戦えている自分ってなんかかっこいいな」と五輪の思い出をかみ締めた。

 自身の進退については未定だという。3月の世界選手権オールラウンド部門を終えてから「自分の体とよく相談して、4月からどうするのかをゆっくり決めていきたい」と柔らかな表情で話した。3大会で17レースを滑った五輪のリンクに別れを告げた。(富張 萌黄)

 ◆佐藤 綾乃(さとう・あやの)1996年12月10日、北海道・厚岸町生まれ。29歳。小1からスケートを始める。釧路北陽高―高崎健康福祉大。17年アジア冬季大会3000メートル銅メダル。

団体追い抜きで18年平昌五輪金メダル、22年北京五輪で銀メダル獲得。24年四大陸選手権チームスプリント優勝。157センチ。

編集部おすすめ