◆オープン戦 ヤクルト4―1広島(23日・浦添)

 キャンプの成果を試す最高の場面がやってきた。初回1死一塁。

ヤクルト・山野太一投手が中村奨に投じたカウント2―2からの6球目。126キロの球が右打者の内角へゆっくりと落ちた。左腕は「あれはスプリットチェンジです」と説明。このキャンプでマスターしようとしてきた新球だった。

 昨季までスプリット、チェンジアップといった落ちる変化球の操り方に苦労してきた。「被打率もすごく高かったので、そこを変えないと抑えられない」。伊藤2軍チーフ投手コーチらにアドバイスを仰いで握りを研究。「まっすぐと130キロぐらいの球速がいい関係性というか、ゾーンに行って落ちなくても最悪チェンジアップみたいになる。決め球でしっかり使っていきたい」とイメージを口にした。

 この日最速となる145キロの速球にスプリットチェンジなどの変化球をまじえて緩急をつけて、3回を被安打2、4奪三振で無失点。2イニングを投げた15日のロッテ練習試合と合わせ、2試合で5イニング無失点と好調を維持している。17日にブルペンで202球を投げ込んだ左腕の頑張りに熱視線を送っていた池山監督も「200球を超えるブルペンでの投球も、しっかり気持ちと自覚は十分、伝わってくる」と評価。

先発ローテ入りへの期待はもちろん、このまま順調にステップを踏めば開幕投手の大役も視界に入ってくる。

 昨季は自身最多の5勝をマーク。昨年の5月に結婚し、8月には第1子となる長女も誕生した。勝負の6年目。一気に大輪の花を咲かせる。

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