◆オープン戦 ヤクルト4―1広島(23日・浦添)

 広島の新井貴浩監督が、「9番・捕手」として出場した二俣翔一内野手に「今日の一番の収穫じゃないかな」と高く評価した。20年育成ドラフト1位で入団時は捕手。

打力を買われて22年から内野手に転向も、昨秋から捕手に再挑戦中。この日は、今春の対外試合で初めて先発マスクをかぶって捕手としてフル出場。指揮官は「完璧に捕手ができている」と、今後のさらなる成長に期待を込めた。

 力を発揮したのは、1―1で迎えた8回。マウンドに上がった斉藤優が1/3回を4四球と制球を乱した。時にはホームベースのはるか手前にバウンドする投球もあったが、後逸しなかった。指揮官は「あれだけとんでもない球も止めた」と目を見張るブロッキングの連続だった。

 昨季までは内外野どこでも守れるユーティリティーとして重宝されてきた。昨季はオープン戦のアピールが光り、5年目で初の開幕1軍をつかみ「1番・右翼」で開幕スタメンも勝ち取った。だが、打撃不振で前年(24年)の80試合を下回る54試合の出場にとどまった。昨年、一昨年はともに内外野6ポジションをこなしてきたが、昨秋からは捕手に特化して練習に取り組んできた。

 もちろん、まだリード面など学ぶべきことは多い。

この日も「(先発した)栗林さんは変化球に偏ってしまった」と反省する。一方の打撃は4打数無安打に終わったものの、指名打者から捕手に回った17日の練習試合・楽天戦(コザ)では二塁打3本とバットでもアピールを続ける。「何とか守備に頭を持っていかれずに、打撃も今はしっかり振れていると思う」。投手以外の全てを守れる究極のユーティリティーとして、まずは競争を勝ち抜いていく。

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