◆オープン戦 日本ハム5―2阪神(23日・名護)

 日本ハムからトレードで阪神に加入した伏見寅威捕手が23日、古巣を相手に実戦8打席目にして移籍後、初安打を放った。5回2死一塁、カウント1―2から2番手・宮内の147キロ直球を右前にはじき返した。

さらに、日本ハム・矢沢の悪送球で走者が生還し、得点につながった。「『きょうは良かったな』というところを精度を高めてやっていきたい」と、待望の一打にも満足しなかった。

 3回先頭の1打席目は、昨季バッテリーを組んで7勝した達と対戦。直球とフォークで追い込まれ、3球目のカットボールとスライダーの中間球にあたる新球スラッターで投ゴロに倒れた。「完璧にやられたな…。打席で見るとでかいですね」と苦笑い。これまでは捕手として見ていた球が、打席に入ってみると感じ方が変わった。「甘く入っても空振りしたり、打ち取れたり、『なんで、これ打たれなかったのかな?』と分からなかったことが、3球でしたけど打席に入って感じることがありました」と、プロ5年目で成長曲線を描き続けている右腕をたたえた。

 達からはメディアを通じて「寅威さんに『来い』って言っておいてください」と挑戦状が届いていた。伏見は「メディアを使って僕に攻撃してきますね」と笑ったが「でも、一緒にやってきた仲間。昨年ずっと一緒に組んだピッチャーで、思い入れのある選手の一人。対戦できてすごく良かった」と、しみじみと振り返った。

ただ、負けてばかりはいられない。「今日は“餌まき”なので。シーズンで打ちます」。交流戦では先輩としての威厳を保つ。(藤田 芽生)

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