3月21日より落語協会の真打ちに昇進する、柳家圭花改め華形家八百八(柳家花緑門下)、三遊亭ふう丈改め円丈(三遊亭天どん門下)、柳家小はぜ改め小はん(柳家はん治)、三遊亭伊織改め歌奈女(三遊亭歌武蔵門下)、入船辰乃助改め船遊亭扇歌(入船亭扇辰)が24日、都内で披露会見を行った。辰之助が名乗る「船遊亭」は、約100年ぶりに復活するという。

 耳なじみのない「船遊亭」について扇辰は「100年くらいは名乗る者がいませんでした」と説明。8代目は「扇歌」の名前で数えたという。扇歌を初めて名乗った初代・都々逸坊扇歌は、初代船遊亭扇橋の弟子。七・七・七・五の26音を基本とする短詩文芸「都々逸(どどいつ)」を確立させ、江戸末期の寄席で一世風靡(ふうび)した。辰之助は「関係者の方に言われたのが、『都々逸をどんどんやる人が減っている。都々逸の漢字すら読めない人が増えている』。僕がもうちょっと活躍して、『都々逸』というものがあったな、とか、新たに知ってもらえるきっかけ作りができたら、この名前を継いだ意義が生まれるんじゃないか」と熱を込めた。

 一方の扇辰は「5人いる弟子の2番目で、1番ずうずうしい。私と家内に小言を言うのはこれだけです。新作落語に挑戦したり、テレビショッピングのMC的なことをしていて、『商品アドバイザー』と肩書がついていた。ずうずうしいところがあって頼もしい」と語った。

 5人の披露興行は東京・上野鈴本演芸場の3月下席を手始めに、都内の各寄席で行われる。

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