7人組ボーイズグループのKID PHENOMENON(キッド・フェノメノン)が来月、米オースティンで開催される世界最大級の音楽と映像の複合フェス「SXSW 2026」(3月12~18日)に出演することが決まった。一般公募から選ばれたもので、リーダーの夫松(それまつ)健介(22)は「米国の音楽ファンは耳が肥えているので、自分たちがどこまでできるか楽しみ」と意欲を口にした。

7月の初の単独ツアーには「しっかり準備して臨みたい」とも。4月発売の新曲やデビューまでの苦労、メンバーの話も聞いた。

 「SXSW」は今年で40周年を迎える世界的なイベントで、ノラ・ジョーンズやビリー・アイリッシュらビッグネームがブレイク前に出演したことでも知られている。KIDは一般公募を経て、プラチナチケットを勝ち取ったそうだ。

 「出演できるのは本当にラッキーでした。ダメ元でエントリーしたら、1000組を超える中から選ばれたらしいです(笑)。僕らの『存在証明』は『るろうに剣心―明治剣客浪漫譚―』、『Black Flame』は『転生悪女の黒歴史』、それぞれのアニメの楽曲に使われているのが加味されたと思います。先週タイで行われたジャパンエキスポに出演しましたが、海外でのガチのフェスはこれが初めてになります」

 ―本番に向けての準備は。

 「今日もリハーサルやってきました。楽曲を知っている知らない関係なしに、音楽を楽しめるライブにしたいので、ダンストラックも乗れるようなモノにしています。米国のファンは耳が肥えているのでちょっと怖いですけど、それを楽しんでいる感はあります。自分たちがどこまでできるか、アウェーなので余計に熱が入ります(笑)」

 4月には7枚目のシングルとなる「Mirror」が発売される。

 「今までは作り込んだモノを出してきました。NAOTOさんから『今年はそれを剥ぎ取って、ありのままの自分たち、素のKIDを表現するフェーズに入った方がいいんじゃないか』というご提案を頂き、それを踏まえて90年代のバイブスというか、今までとは違って落ち着いたミディアム系の曲調になっています。楽しみにしてください」

 新曲をリリースした後には、初めてのツアー「KIDS00’s」が控えている。

 「昨年、ライブ&ファンミーティングツアーをさせていただいて『次はライブで全国を回れるように頑張ろう』と、それを見据えてやっていたので『ステップアップできた』というのをかみ締める感じでした。演出はまだ決まっていませんが、おぼろげにはあります。僕らの音楽は少なからず親から影響を受けていて、それが90年代や2000年代にルーツがあったりするので、それらの音楽をライブの中に入れていきたいです」

 4歳でEXPG大阪校に入所。小4でEXILEのサポートダンサーに選ばれているが、スクール時代は苦労も多かったようだ。

 「HIROさんがご勇退される『EXILE PRIDE』の時に初めて出させていただきました。でも僕、17歳まで一般生だったんです。候補生オーディションを受けても、信じられないぐらい落ちて…。振り返ると、自分はバカ真面目過ぎて『健介といえば、こういうスタイル』みたいなモノがなかったと思います。ある時、先生から『個性を磨いた方がいい』といわれてから自分を見つめ直しました。

服装や身に着けるモノに気を使い出すようになって個性も出てきて、『iCON Z』までに何とか間に合った感じです」

 オーディション第1章ではファイナルで落選し、背水の陣で臨んだ第2章では想定外のことが起こった。

 「グループ分けの時、僕はてっきりWOLF HOWL HARMONYに呼ばれると思ってました。次にKIDの発表の時には『絶対呼ばれへん』と思っていたら最後に呼ばれたので、うれしかったです。実は第1章の時、KID MATICのメンバーとは仲良くなれないと思っていたんですよ。ちょっと幼さを感じていて…。でも第2章が始まって話してみたら、意外と話も合って『いいな』って。一緒に練習もして『友達とグループを組める』みたいなテンションになっていました」

 リーダーとしてチームをまとめているが、夫松には考えるリーダー像がある。

 「第1章のKID MATICのメンバーに僕が新しく参加してKID PHENOMENONになった時、HIROさんにリーダーを任せていただきました。リーダーで最年長、ポジション的にやりやすいところに置けてもらえたのはありがたかったです。リーダーといっても、僕は思いっきり率いるのは向いていない。メンバーは芯が強いので、それをへし折っちゃうとみんなの成長を途絶えさせちゃう。一列になって、肩を組んで一緒に歩いていけるリーダーになりたいです」

 自身の弱みを受け入れられる懐の深さと克服する忍耐強さを持っている。

グループの司令塔としてこれからも力を発揮しそうだ。(ペン・国分 敦)

 ◆夫松健介が見たメンバー◆

 ▼遠藤翼空(21)「グループのお母さん。メンバーのやりたいことや意見に寄り添って、常に肯定的なアドバイスをしています。あと器用でお片付けも得意」

 ▼岡尾琥珀(20)「ムードメーカー。根は真面目で、モノ作りしている時によく意見を出してくれる。最初の頃はしゃべりもしなかったので成長を感じます」

 ▼川口蒼真(19)「ソウマはみんなの拠(よ)りどころ。僕がリーダーとして言ったことのアフターケアしてくれるので、お互いにコミュニケーション取っています」

 ▼佐藤峻乃介(19)「結構ツンデレ。メンバーと絡むのをすごく嫌がっているんですけど、シレーッとお土産を買ってきたりしている。照れ屋でかわいい」

 ▼山本光汰(18)「好きなものに対する探求心や自分の世界観を大事にしている。乗せると先頭に立ってはっちゃけてくれるので、そのギャップが面白い」

 ▼鈴木瑠偉(18)「ひたむきに努力するタイプ。怖いもの知らずの面はあるけど、行動力や自分のやってることに対してのプライドがすごい。一番男らしいかも」

 ◆夫松 健介(それまつ・けんすけ)2003年7月29日、大阪府出身。

22歳。プロダンサーの母の影響でダンスを始め、4歳でEXPG大阪校に入所。2013年にEXILEのサポートメンバーに選ばれる。以降、先輩アーティストのバックダンサーを務める。22年にLDH主催のオーディション「iCON Z」に応募してファイナルで落選するも再挑戦して合格。23年にKID PHENOMENONとして「Wheelie」でメジャーデビュー。身長171センチ、血液型A。

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