将棋の藤井聡太竜王=名人、王位、棋聖、棋王、王将=が25日、京都市伏見区の京都競馬場内で自身の永世竜王資格獲得記念碑の除幕式に臨み、駆けつけた日本騎手クラブ・武豊会長らの祝福を受けた。

 記念の地で武会長らとともに記念碑をアンベール。

「雲外蒼天」と力強く揮毫(きごう)した文字が披露された。厚い雲を突き抜ければ、蒼天(青空)が広がっているという意味だが、この日はあいにくの雨。「私自身、より高みを目指して、違う景色を見たいという気持ちを込めて、この言葉を選びました」と振り返った。

 記念碑は同競馬場のステーションゲートに近い芝生の上に建立された。「お話をいただいた時は、うれしさと同時にビックリする気持ちもありました。私も除幕式で(実物を)初めて見まして、周囲とも調和する素晴らしいデザインで感激しています」とうなずいていた。

 昨年11月12、13日に同競馬場で指された第38期竜王戦七番勝負第4局で、挑戦者の佐々木勇気八段に勝利し、シリーズ4戦4勝で棋戦5連覇を達成。23歳3か月(当時)にして史上最年少で史上3人目となる永世竜王の資格を獲得している。

 以下は藤井竜王のあいさつ。

 「昨年の11月に、第38期竜王戦の第4局を、京都競馬場の開場100周年を記念しまして、競馬場の貴賓室という素晴らしい舞台で開催いただきました。対局の内容としましても、途中、中盤戦は少し苦しい場面もあったんですけれども、そこから勝負手を放って、難解な終盤戦に持ち込むことができました。私としても、非常に思い出深い1局になっています。

 今回、100年の歴史がある京都競馬場に、このような記念碑を建立いただきましたので、それに恥じないよう、私自身より精進を重ねて、100年後にも対局、棋譜を残せるように一層取り組んでいきたいと思っております」

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