大阪マラソン(22日)で、2時間9分35秒で34位だった吉田響(23)=サンベルクス=が前半にスペシャルドリンクを取れなかった問題で、ボトルが密集して見つけづらく、見つけられたとしても他の選手のボトルを倒さないと取れない状況だったことが25日、判明した。
初マラソンで日本記録(大迫傑、2時間4分55秒)を目指すことを宣言していた吉田響は有言実行で、超積極的なレースを展開。
レース当日の最高気温は21度。トップランナーがゴールする午前11時台でも18度となり、冬マラソンとしては暑かった。吉田響が終盤に失速した理由のひとつはレース序盤、3回もスペシャルドリンクを取れなかったことが挙げられる。集団でボトルが取りにくかった1回目(5・3キロ)だけではなく、独走態勢に入っていた2回目(9・5キロ)、3回目(14・9キロ)でもボトルを取れなかった。特に3回目は、サングラスを上げて、ペースを落として慎重に取りに行ったが、手を出さずにスルーした。ようやく4回目(20・2キロ)で初めてスペシャルドリンクを飲むことができた。
レース直後、吉田響はスポーツ報知の取材に対し「(序盤の)スペシャルドリンクのテーブルに僕のボトルはないように見えました。僕の見落としの可能性もありますし、結果に対して、言い訳するつもりはありません。後半はボトルを取れましたし、大会スタッフの皆さんは一生懸命にサポートしてくれているので、感謝しています」とコメントしていた。
大会翌日の23日以降、吉田響をサポートするチームは、レース全体について検証。
吉田響専任の瀧川大地プロコーチ(37)は「響をサポートする我々がもっとボトルを分かりやすく工夫すべきだったという反省点があります」と前置きした上で「響は『前半のスペシャルドリンクのテーブルで自分のボトルを見つけられなかった』と言っています。見つけられたとしても、他の選手のボトルを倒してまで自分のボトルを取るような男ではありません」と話した。
スペシャルドリンクを取れなかった吉田響は、大会側が用意したゼネラルドリンクで給水。その紙コップはゴミ箱に捨てる気遣いを見せて話題となった。「前半にスペシャルドリンクを取れたとしても結果が良くなったとは分かりませんし、レース後、体調は順調に回復しています」と瀧川コーチは冷静に話した。
昨年の大阪マラソンでは、先頭集団が30・5キロの本来の折り返し地点より約20メートル先にある地点でターンする運営ミスがあったが、今年は折り返し地点の目印を大きくするなど改善された。来年大会では、レースがさらに安全、円滑に行われるために、スペシャルドリンクの運用について、テーブルを大きくするなど、選手がボトルをより取りやすくする改善が求められる。



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