昨季終盤に左肘痛を発症し、宮崎・都城の3軍・故障班キャンプで調整していた巨人の井上温大投手(24)が25日、2軍に合流、27日のWBCチェコ代表戦(ひむか)で、約5か月ぶりに実戦復帰することが分かった。
迷いなく、晴れやかな表情で語った。
「(体は)不安なところは全くないので、100%試合に集中できる。ここからは技術的な部分を突き詰めていきたい」。この日は小林を相手にブルペンで45球を投じた。経験豊富なベテラン捕手から「球の力もあるし、変化球の曲がり幅もある。最初はベース2分割くらいで意識して、早めにバッターに結果を出させるイメージでいい」と、大胆に攻めるようアドバイスを受け、最後は笑顔でグータッチを交わした。
16日には3軍のライブBP(実戦形式の練習)で昨年9月以来、打者に対して投げた。のべ5打席で無安打1四球1奪三振と患部の順調な回復ぶりを示した。22日は2度目のライブBPで、複数イニングを想定。20球×2セットでセットポジションからの投球も確認し、最速は150キロを計測した。「課題にしているクイックでも狙ったところに投げられていたし、自分の思うようなボールを投げられた。状態的には納得している」と、先発登板に向けて着実に歩みを進めている。
今季はチーム内で激しい先発ローテ争いが展開されている。
左腕でもドラフト1位・竹丸、同3位・山城のルーキーズや横川らが1軍の実戦で奮闘しているが、24年に8勝を挙げた井上も結果を残し続ければ、大逆転での開幕ローテ入りも見えてくる。「開幕(ローテ)はもちろん入りたいけれど、1軍のピッチャーもみんな結果を残している。先を見据えて、呼ばれたときに一発でチャンスをつかめるように準備していきたい」。実戦登板を重ね、徐々にギアを上げていく。(加藤 翔平)