NHK Eテレで放送中の「日曜美術館」(日曜・前9時)歴代司会者取材会が26日、東京・渋谷の同局で行われ、俳優の井浦新が出席した。

 1976年に放送が開始され、今年で50年の節目を迎える長寿番組。

2013~17年度の司会を務めた井浦は、記念番組の収録を終えた直後に登場。「慣れない環境だったが、懐かしさと程よい緊張を感じながら収録していた」と感想を述べた。

 特に印象に残っているのは古代の美術だといい「弥生、縄文の美を掘り下げるプログラムでは興奮した。日本の美の源流がこういうものだったのかと思った。1万年前のものが道具として生命感あふれる造形になっている。形や文様の意味に触れると、今の自分にも伝わってくる。造形は衝撃的だった」と振り返った。

 司会を5年間務めたことで「毎週必ず、美術を通して人と会うことになる。自分がどう感じたかを伝えていく作業はそんなに得意ではないはずだったが、毎回毎回それを千本ノックのように続けたことで、何て人間は素晴らしいのだろうとか、豊かなんだろうと(思った)。人間が作った美術や作品を感じて、僕に潤いを与えてくれる。美術や番組を通して人の豊かさをたくさん教えていただいた」とかみ締めた。

 普段はどんな目線でアート鑑賞をしているかを聞かれ「どこに飾ろうかな、欲しいな、好きだなという楽しみ方が一番素敵だと思ってます。

知識は後からでいい。楽しむということは心が素直に動いたこと。何も知らないで美術を楽しむことが一番幸せ」と語った。

 井浦らが出演する「日曜美術館」の放送開始50年特集「“わたし”の日曜美術館」は、3月29日午前9時から放送される。

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