卓球 ◇WTTシンガポール・スマッシュ 第5日(26日、シンガポール・OCBCアリーナ)

 【シンガポール(26日)=宮下京香】女子シングルス3回戦が行われ、世界ランク16位の長崎美柚(木下アビエル神奈川)が同3位の陳幸同(中国)に0―3で敗れ、8強に届かなかった。「悔しさが残る試合になった」と唇をかんだ。

今大会前に腹痛や発熱の症状があったが、体調面は「もうご飯も食べられている。問題ない」と強調した。

 世界ランクも上昇中の23歳は、中国のトップ選手と戦う機会が増え、陳との対戦を経て「緻密(ちみつ)さが足りない」と振り返った。対日本選手ではピッチは速いが一定のリズムで返球が来るという。だが中国選手については「相手の球を自分の力にして返す」と印象だといい「自分の打ったリズム通りに来ない。極端に言えば1回打って、止まってという。分かっていてもミスをしてしまう」。

 だからこそ長崎が重視したいのは「質」だ。この日も第2ゲームは5―5の場面からじわじわと陳のペースになり、連続失点。何か1つ流れを変える手段を持っていれば、形勢逆転も見えた。「相手にコントロールされていることを理解し、1回打ったらニュートラルに戻るという感覚。普段から日本選手と練習している時も、中国選手と対戦しているイメージで練習できるかはカギになる」と雪辱を誓った。

 鍛えてきたラリー力は手応えもあった。「これまではサーブ、サーブ3球目、レシーブ、レシーブ4球目など“一発”が多かった。その中でラリーで勝負できた。卓球の幅は増えたと思います」とうなずく。次なる国際舞台の3月のWTTチャンピオンズ重慶(中国)で成長を示すつもりだ。

 女子ダブルスでは、申裕斌(韓国)との国際ペアで決勝進出。準決勝でディナ・ディアコヌ(ルーマニア)、マリア・シャオ(スペイン)組を3―0で退けた。ジュニア時代から知る申とは「日本語も少し分かるので、英語だったり、韓国語、日本語…簡単な言葉ですけど、作戦のことは話しています」と意思疎通を図っているという。28日の決勝は全日本選手権で組んだ張本美和(木下グループ)と早田ひな(日本生命)との同士討ち。「もちろん優勝したい気持ちはある」と意欲を燃やした。

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