ミラノ・コルティナ五輪でフィギュアスケートペアで日本勢初の金メダルに輝いた三浦璃来(りく)、木原龍一組が26日、都内にある所属先の木下グループ本社を訪問し、それぞれ2000万円の報奨金を贈られた。4000万円は木下直哉代表取締役社長のポケットマネーからというビッグサプライズ。

日本オリンピック委員会(JOC)、日本スケート連盟からのも含め、1人につき3400万円、「りくりゅう」として総額6800万円の報奨金を手にした。

 木下代表の手には「2000万円」と書かれたボードが、2枚用意されていた。同代表から「それぞれに」と渡されると、木原は「えっ」とのけぞった。JOC、日本スケート連盟からそれぞれ金メダル500万円、団体の銀メダル200万円の1400万円ずつが支給されることが決まっている。破格の上乗せを経て、1人につき3400万円、「りくりゅう」として総額6800万円のビッグボーナスを手にした。

 使い道について、そろって親孝行への思いを口にした。三浦は「家族にもたくさん支えてもらって、ここまでスケートを続けて来られた。まずは家族のために使いたい」。木原も続いた。「私も同じ。両親に苦労をかけたので、両親の好きなものをプレゼントしたい」。ここでも息はピッタリだった。

 「りくりゅう」は今回の五輪金メダルで、主要国際大会の世界選手権、四大陸選手権、GPファイナルをキャリアを通じて完全制覇。ゴールデンスラム達成を祝っての太っ腹な「4000万円」は同代表のポケットマネーから用意されたもので、実は当初の予定から倍増された金額だった。

 木下グループは当時日の目を見なかったカップル競技を2009年から支援し、日本のフィギュアスケートの底上げに貢献してきた。同代表から「2人はこの金額に値するし、本来ならもっともっとだと思う。カップル競技はゼロスタート、もしかしたらマイナスからのスタートだった。大事に使ってください」と笑顔を向けられ、うなずいた。

 木原は「明日のリンク代、レッスン代が払えるかなという不安がなく練習に集中させていただけたことが本当に大きかった」。三浦も「フィギュアスケートは出費が多い競技だけど、何不自由なくスケートを心から楽しむことができた」と感謝。互いを信じ抜き到達した日本ペア初の快挙は、長年のサポートへの最高の恩返しとなった。(高木 恵)

◇りくりゅうに聞く

―互いへのご褒美。

三浦「シーズン中は2人とも禁酒しているが、木原選手はものすごくウイスキーが好きなので、ウイスキーを贈りたい」

木原「璃来ちゃんは化粧品が好き。璃来ちゃんが好きな化粧品、コスメをプレゼントしたいと思っているが、上限はある(笑)」

―試合前の験担ぎは。

三浦「私たちのルーチンはカナダの家を出る前にすべての掃除を行ってから試合に向かうこと。だからシーズン中はすごく部屋がきれい」

木原「私も璃来ちゃんと同じで、部屋の掃除を必ず試合出発前にする。普段お世話になっているものに感謝の気持ちを持って、自分が汚してしまったものをきれいにする」

―ミラノでの競技以外の思い出は。

木原「木下代表に招待していただいたアイスホッケー男子の決勝。米国対カナダという最高のカードを観戦できた。閉会式に出席しないといけなかったので、第1ピリオドで選手村に戻らなければならくて、それがすごく後悔(笑)」

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